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野菜の安全性

【野菜選びの基準】

①     種の履歴

(入手方法)

購入 交換会 自家採種
②     種の履歴

(採種元の栽培方法)

慣行栽培種子 有機栽培種子 自然栽培種子
③     種の消毒 薬品消毒 熱消毒 無消毒
④     種区分 F1 種 固定種・在来種 自家採種
⑤     栽培方法 慣行栽培 有機栽培 自然栽培

 

日本では、栽培方法については一応の基準があります(ザル法ですが)。

しかし、その基となる種には、何の基準もありません。

慣行栽培で育てられた野菜から採取した種に種子消毒をして、その種を使って「自然栽培で育てる」ということもあります。

この場合、「自然栽培野菜」として流通します。

上記のどの組み合わせのものなのか? しっかり吟味する人が増えないと、まやかしの自然栽培がどんどん広まることになってしまう。

 

日本で、一般に、「自然栽培」と言うと、⑤-C だけを指す。

【種の履歴】や【種の区分】などは問われない。

また、「自然栽培」には、法的定義がないため、自由に使うことができる。明らかに農薬を使用していても、堂々と「自然栽培」と言う者まで現れ出した。

 

  1. ~ ⑤ すべてを C に揃えたものを常時入手することは不可能でしょう。

しかし、そうしたものを求める努力をしないと、ますます入手困難な世の中になってしまいます。

 

『種は、記憶を引き継ぐ』と言われています。

農薬を使用した野菜から採種したものは、農薬を使用することを前提に育つ。つまり、農薬を使用しないと育ちにくい、ということです。

化学肥料を大量に使用したものから採種を繰り返すと、自然栽培はどんどん困難になっていく。

 

あなたは、どんな野菜を食べる生活をしていきたいですか?

✘ 自然界を乱し、汚染する栽培方法で育てられたものですか?

  • 自然界と共生しながら、自然環境を浄化する栽培方法で育てられた野菜ですか?
  • どちらが、人の健康に寄与すると思いますか?

✘ どちらが、人の健康を害すると思いますか?

 

同じ野菜でも天と地の差です。

栄養素やカロリーなどを考える以前に、最も大事にしないといけない基本中の基本です。

 

【農作物の安全度】

危険 ← ← ← ← ← ← → → → → → 安全
      0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
一般栽培

(慣行農法)

・・・・・・・・

●A

有機栽培 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

●B            ●C

自然栽培

(自然農)

                                  ←・・・・・・・・・・・・・

●D

にんぽう倶楽部

の自然栽培

                                                                 ←・・・・・

●E

 

上記の農作物について、安全な順に E ⇒ C ⇒ D ⇒ A ⇒ B となります。

何が言いたいのか?

 

有機栽培は「ピンキリ」ということです。

オーガニック認証を取得しているから安全とは限らない。

抗生物質漬けの動物堆肥を使っているかもしれない。

遺伝子組み換え飼料で育てられた動物の堆肥も安全とは言えない。

下水処理場の汚泥を発酵させた肥料を使っているところも多い(重金属が必ず混入している)。混入物質によっては農薬や化学肥料より危険かもしれない。大規模有機農家ほどその危険性が増す。

国が提案する規模の大規模農家は、たとえ有機認証を取得していても安全と言えるものはほぼ皆無でしょう!

 

落ち葉や枯草を自然乾燥させただけのものしか使わない有機農家もいる。

こちらは、養分補給思考の自然農より安全と言えるでしょう。

 

有機栽培を否定しているのではありません。

あまりにも範囲が広すぎる。それをひとくくりに語ってはいけないのでは?

自ら購入する農作物の生産者や栽培履歴をしっかり確認しない限り、安全性を語ることは不可能。それが有機栽培である。

 

どこかで誰かが都合のいい流行を作ろうとする。その流行に多くの人が深く考えることなく、表面上の「安全」の言葉に飛びついていく。

その陰で、業者に都合のよい例外規定が作られていく。

有機認証が得られるのは、「3年以上農薬・化学肥料を使用していない田畑で育てられた農作物」 この基準だけを見るとほとんどの人が安全だと思ってしまう。

しかし、例外規定として約30種類の農薬が認められている。中には非常に危険なものもある。

多くの有機認証農家が、これらの認証農薬を使っている。

使用が認められている化学肥料もたくさんある。

慣行農法と変わらないものを単に高く売るために有機認証制度を利用している、こうした農家(JA指導の下)が非常に多い、ということは、認識しておく必要があるだろう。

 

【主要な農作物の慣行レベル】

一般栽培で、一般的に使われる農薬の使用回数のことです。

ナス…60回 キュウリ…82回 トマト…42回 ミニトマト…45回 すごいですね!

収穫期間中毎日農薬散布と考えて間違いないでしょう。事実、我が家の近くのナス畑では、収穫期間はほぼ毎日夕方に農薬を散布して、翌日早朝収穫して出荷しています。

そうした姿を目の当たりにしていると、市販の野菜を購入する気にはとてもなれません。

お米、麦、大豆などの作付け前の土壌殺菌剤散布も同様です。

作付け前の農薬使用は、散布回数に含まれません。種子消毒も散布回数には含まれません。

 

何度も説明していますが、「特別栽培農作物」(通称【低農薬】)は、上記の一般使用回数の半分以下の使用回数であれば表示可能になります。

ナス…30回 キュウリ…41回 トマト…21回

この回数までの農薬使用であれば「低農薬」と言っていいのです。

 

みなさん、この回数を「低農薬」と思えますか?

これだけの回数の農薬を使って、「低農薬」と言っていいと思いますか?

「低農薬」だから“安全”と思いますか?

神経毒性・生殖毒性のある農薬を40回使った「安全な(?)低農薬のキュウリ」をお子さんに食べさせたいですか?

 

忘れては駄目ですよ!

「特別栽培農作物」(低農薬)の表示のないキュウリは、おおむね82回使われている、という現実を!

 

こうした現実に目をそむけずに、子どもたちの今後のために、真摯に対処していきましょうね。

 

上記の基準回数は、地域ごとに違います。毎年見直しがされます。(上記は、数年前の幸田町の基準です)

特産品のある地域では、特産品となる野菜の基準回数をやたらと多くし、どれだけ農薬を使っても「特別栽培農産物」と表示できるように仕組まれています。

 

【 0.01ppm の農薬】

これって、どのくらいの量、濃度か分かりますか?

水100トンに1cc

一般家庭の 風呂桶50杯分 耳かき数杯分 を入れた濃度です。

あなたの家のお風呂に、耳かき1杯よりもっと少ない量を入れた濃度ということです。

何を入れても全く気付かないくらいの量、ということです。

この濃度が何を意味するのか?

 

この濃度の農薬で、花粉症が極度に悪化する!

この濃度の農薬でも、母体から胎児に移行する。

この濃度の合成洗剤成分が、避妊薬(殺精子剤)の濃度と同じ。

この濃度の数千倍から数万倍が、穀類や野菜の残留農薬基準になっている。

一般に、人が、味として感じる濃度は数千ppm 以上。(但し、合成甘味料は1ppmでも誰もが感じる)

 

非常に危険なポストハーベスト農薬で、多くの国で禁止されている【臭化メチル】は、日本ではいまだに禁止されていない。穀物倉庫などでいまだに使われている。

驚くことに小麦の残留基準は180ppm(ちょっと古いデータですが)何を根拠にこの基準が定められたのか?

安全性とは関係なさそう・・・ ということは誰でもわかりますよね。

0.01ppm でも非常に危険! その18,000倍の基準。

無造作にどれだけ散布(燻蒸)しても、基準値を下回る! それを基準値とするということなのだろう。

つまり、使いたい放題! ということです。

「小麦アレルギー」って??? どう考えても「農薬アレルギー」でしょ!

臭化メチルが、国際問題になり、日本がやり玉にあげられることが多くなった。

今でも、臭化メチルは使われているが、少しずつ「リン化アルミニウム」に移行している。

危険度は同じだ。神経毒性については、「リン化アルミニウム」の方が強い、とも言われている。

 

日本では、収穫後農薬は禁止されている。しかし、立派な抜け道が今も昔もきちんとある。

その代表が、日本が誇る食材「お米」です。

国が非常に危険な農薬として指定している「リン化アルミニウム」が、JAなどのお米の保管倉庫で当然のように使われている。

しかも、畑・田んぼで使う場合は、0.01ppm以下 という基準があるが、保管倉庫での使用については、基準がない。(これは臭化メチルも同様です)

残留基準のない収穫後の農薬散布(燻蒸処理)。100ppm でも 200ppm でもOKということだ。

その理由がおもしろい。

お米の保管倉庫で使う「リン化アルミニウム」(臭化メチルも)は、殺虫が目的であっても「保存性を高めることが目的」といえば「食品添加物」とすることができる。

食品添加物には、農薬取締法は適用されない。

食品添加物を取り締まる法律は?

食品安全委員会に諮問・審査して「食品添加物」として認められれば、「はい、ご自由にどうぞ!」となります。

こんな仕組みがあるとは誰も想像がつかないだろう。

「お米アレルギー」って??? どう考えても「農薬アレルギー」でしょ!

輸入穀物の収穫後農薬も食品添加物扱いになっているが、残留基準の定めがある(無法状態だが)。しかし、国内で生産された農作物の収穫後農薬(食品添加物扱い)には残留基準がない。

 

食品添加物扱いになるのであれば、「表示義務」があるのでは?

そのとおりです。「表示義務」があります。

しかし・・・ ここにも抜け道があります。

蒸発することを前提の使用であれば、表示義務が免除される。たとえ残留していたとしても!

矛盾だらけの農薬行政です。

 

「無農薬です」 って・・・ 本当に???

 

命の基を育てているのが農業!

にもかかわらず、命を粗末にしているのが農業!

身体に入れてはいけないものを、田んぼや畑でたくさん使う。

お米や野菜や果物が・・・ 人の身体に入れてはいけないものをどんどん吸収する。

それを人間が食べる。

 

信じられないような本当のお話。

「除草剤を農薬だと思っていない農家は、想像以上に多い!」

「カメムシ駆除の農薬は、農薬ではない、と真顔で言う農家もいる!」

「多くの農家は、作付け前の土壌殺菌剤は、農薬を使ったことにはならない、と言う」

 

過去、「うちのお米は無農薬だよ!」「無農薬のトマトだけど取り扱ってくれない!」「5年間無農薬のみかん、販売してくれませんか!」「自慢の無農薬のリンゴジュース、よかったら販売させてあげるよ!」「無農薬のはざかけ米で町おこしをしています!」 などなど・・・

 

こまかなやりとりは省略しますが、これらすべて、見事に農薬漬け農作物でした。

“無農薬”の表示はしていないが、口頭ではすべて“無農薬”として販売していた。

その農作物を取り扱っている店舗にも見に行き、店員さんに質問すると、「これは誰々さんの無農薬のものです」と答えました。

 

何人かの人には「これを“無農薬”というのはまずくないですか?」と質問。

口を揃えたように「無農薬みたいなものだから問題ない、除草剤を農薬と言ったら農業なんてできない」って言うんです。

中には、町ぐるみでしているところもありました。

もしかしたら、無農薬の町づくりができるかも・・・ と期待をして、何度もその町に通ったのですが、通えば通うほど・・・ ??? なんです。

会う人会う人、誰ひとり、本当に無農薬で農業をしているという人がいないのです。

誰かひとりでもいてくれたら・・・ その期待も裏切られました。

 

そう言えば、以前、西尾市の農政担当の職員が、「除草剤は農薬ではないので、住宅地での使用方法について農家さんに指導することはできない」と言っていました。無責任にも限度がある、と言いたいです。

考えれば考えるほど恐ろしいことです。

 

皆さんのまわりで、「これは無農薬です」という人がいたら、「除草剤も使っていないんですか?」「作付け前の土壌殺菌剤は?」「種子消毒は?」 最低限この程度の質問はしてみてください。

こうしたことを繰り返していかないと、無農薬の食べ物はいつまでたっても広まりません。

遺伝子組み換えや食品添加物も大問題ですが、農作物そのものの原点に立ち返って、田んぼや畑からの食の安全を見直さない限り、真の安全は近づいてきません。

 

【農薬問題に対し、状況を改善しなければという本気で真剣な気持ちを持てる人間は私の周囲においてはほぼ皆無に近い状況です。多くの人がこのことを問題視していません。】

上記の言葉は、「てんとう虫情報」(反農薬東京グループ 発行)に投稿した読者の言葉です。

私も同感!

「自らの安全のためだけに、農薬を使用していないものを購入する人」はいますが、農薬を社会全体の問題ととらえて減らしていこう、と考える人はほとんどいない。

 

農薬そのものは「農水省」、公園で使用すれば「国交省」、学校で使用すれば「文科省」、企業が使用すれば「経産省」、被害報告は「消費者庁」、実質的な管理監督官庁は「都道府県」・・・

県庁から市町村に、農薬に関する様々な通達が流れるが、その内容を把握している市町村職員は皆無に等しい。

市町村は、農家指導はJAに丸投げ、学校への農薬指導は教育委員会に丸投げ(実質、何の指導もしない)、公園や街路樹については農薬散布業者(主に造園業者)に丸投げ・・・

農水省は、JAとタッグを組んで、農薬使用の拡大を目指している。

これが農薬行政の実態です。

農薬行政の責任ある監督官庁がない! これが実情です。

不法農薬の取り締まりも、不法使用の確認検査も、事故被害の実態調査も、住民からの問い合わせにも、 責任を持って対処する機関がない。

逆の言い方をすれば、たらい回しをしやすくするための行政組織が出来上がっている。

 

御用学者ではない心ある研究者の中には、自腹で神経毒性の残留性が高いネオニコチノイド系農薬の、人の尿への残留調査をしている人もいる。

調査をした研究者は100%言う。調査対象者全員から尿への残留が確認された、と。

近年、乳幼児への残留の多さが顕著になってきているという。

 

子どもたちの農薬の暴露、いったい誰が防いでくれるのだろう?

 

もう一度、上記の言葉を読み返してみてください。

あなたは、農薬問題に対し状況を改善しようと本気で真剣になっている人ですか?

消費者は、「農薬は良くない!」と言いながら、農薬使用の食べ物をこれでもかと購入し続ける。

私の周りを見ても、本気で真剣になっている人は、ほとんど見当たりません。

原因を除かない限り、被害を受ける子どもは増え続けます。

我が子だけの問題ではありません。

 

【農業の主役って?】

農業の主役って? 何だと思いますか?

ひとつに決めることはできないと思いますし、人それぞれ思いは違うと思います。違って構わないと思っています。私の場合、「土」と「種」が真っ先に頭に浮かびます。土と種に関連するものも次から次へと頭に浮かんできます。「土」と「種」、共通することは、人が作り出すことができないもの!操作することはできるが、そのものを作り出すことはできない。

「土つくり」という言葉をよく聞くが、「土つくり」っていったい何だろう?

野菜作りを始めた頃、農薬・化学肥料は一切使わない、と決めていましたが、化学以外の肥料については、様々なものを試しました。

「土が良くなっているのであれば、翌年は、何も入れなくても野菜は良く育つようになるはずだ!」ず~っとそう思っていたので、毎年毎年肥料を入れないとちゃんと育ってくれない、ということは、土で育っているのではなく、肥料で育っている、ということになるのでは???

そして、同じ種・同じ苗で、肥料を入れた場所と入れない場所で比較を始めました。すると、様々なことが見えだしました。草の問題、虫の問題、育ち方の問題、味の問題、腐り方の問題、翌年の変化・・・  などなど・・・  これはおもしろい!

世間の常識はやっぱりおかしい! 確信を持つようになりました。

そんなとき、長雨続きで、近隣の農家さんの玉ねぎが軒並み全滅するという年がありました。そのときに、私の畑の玉ねぎだけが、全く腐ることなく、元気にいつも通りに育っていました。何人もの人から、「長雨の時はどうしたら玉ねぎがちゃんと育つのか・・・」と質問を受けました。私の答えは「何もしない!・何も入れない!」です。でも、それで納得してくれる人は皆無でした。(何かしているはずなのに内緒にして教えようとしない酷い人間という扱いにされてしまいました)

「土は作るものではなく、できるもの!」いつしか私の頭の中は固まっていきました。

近代農業は、土つくりを大切にしている、と言います。

しかし、それは、土つくりを大切にしているのではなく、肥料選びを大切にしている、ということであり、ここに大きな錯誤を感じます。

土そのものではなく、肥料に重きを置き、その肥料に合う種の品種改良に重きを置く。

いつしか、土そのもの、種そのものが置き去りにされ疎かにされている。

気が付けば、虫が食べると虫が死んでしまうような野菜まで出現しました。それを人間が食べる!

土より肥料が重要視されるようになり、本来あるべき自然の土・自然の種がどんどん消えていく。

自然からかけ離れた農作物を、突然、自然の土に戻しても、健全には育たない。

時間をかけて、徐々に健全に戻していく必要がある。

人の身体も同じなのでは?

自然からかけ離れたものを食べ、自然から離れた生活ばかりをしているのだから、今、いきなり、自然なものを食べたからといって、今日・明日に健全になることはない。

もし、今日・明日にすぐに健全さを取り戻せたとしたら、それは、場当たり的な対症療法そのものと言えるでしょう。

対症療法ですから、根本原因の解消が出来ない限り、不健全のままであるこことに変わりはありません。

多くの人が勘違いしている医薬品。その代表が、“痛み止め”や“痒み止め”

「頭が痛い ⇒ 頭痛薬を飲む ⇒ 痛みを感じなくなる ⇒ 健全になったと勘違いする」

ものすごく恐ろしいことです。健全になるためにすべきことは、不自然な薬を飲むことではなく、不自然なもの(農薬・肥料・添加物など)が含まれていない健全なものを食べること!

「除草剤・防虫剤・殺菌剤」が「医薬品」 / 「化学肥料・有機肥料」が「サプリメント」

化学合成添加物は、不自然を上塗りするためのもの。

農業での化学合成添加物は「合成界面活性剤(合成洗剤)」(農薬にはほぼ100%合成界面活性剤が添加されています)。

薬ではなく、サプリメントではなく、自然な食を!!!

自然界にとっても・自然界の一部である人間にとっても、健全な生活のための第一歩。

農作物も人間も同じです。

 

≪ 発達障害 ≫

「発達障害」13人に1人、というデータがある、という記事を見ました。

ほんの何年か前までは、極々一部の子を除いて、「個人差、個性を認めずに“発達障害”なんて病名をつけるなよ!」と思っていました。

しかし、どうも、そんなことは言っていられない状況になってきたようです。

にんぽう倶楽部には、保育士さんや学校の先生もたくさんお越しくださいます。

そうした方々とお話していても、ここ数年、急激に異変が起こっているように感じます。

小学1年生の担任をしているという先生が「20数人のクラスで、明らかな発達障害の子が4人、疑わしい(おそらく間違いない)子が数人、長年教員をしていて、低学年の子を見る機会が多かったけれど、どう考えてもおかしな状況になっている」と言っていました。

20~30%の子に発達障害の傾向がある、ということになります。

 

30年前、10人に1人と言われていた“ガン” 20年前には5人に1人になり、10年前には3人に1人になり、そして今は、2人に1人になりました。

 

発達障害が同じ道をたどったら・・・ いったいどんな社会になっていくのだろう???

 

合成洗剤や柔軟剤に使われ出した「イソシアネート」、以前から使われていた「トリクロサン」これらと同等の毒性を持った多くの化学薬品。

そして、有機塩素系農薬 ⇒ 有機リン系農薬 ⇒ イソシアネート系農薬 と変遷を続ける危険な農薬。

化学薬品の変遷の大きな特徴は、急性毒性が少しずつ改善され、その分、浸透性と残留性が増し、少量でも絶大な役目を果たすことができるようになっていること。

急性毒性の代わりに、慢性毒性が増大している。

その中で、特に注視すべきことは「神経毒性」「生殖毒性」「遺伝子損傷」です。

慢性毒性は、すぐに見えないから一層怖い!

ここに挙げた化学薬品に長期暴露した場合、人によっては放射能汚染より大きな悪影響があるのでは? と私は思っています。

これほど重大な問題なのに、誰も真剣に目を向けようとしない。

これほどまでにマスコミが沈黙を続けるということは、どこかで大きな圧力がかかって報道できない事情があることは明白だ。

さもなくば、この状況を放置できるはずもない。

 

合成洗剤や柔軟剤に使われる「イソシアネート」と、今では日本全国どこでも当たり前のように使われている「ネオニコチノイド系農薬」、いずれも神経毒性が最も強いもの。

発達障害の大きな要因であることは疑う余地もない。

事実、海外では、そうした研究データを発表している学者も多い。

(日本では、こうした研究に、研究費を出す企業や組織がないため、ほとんど研究が進まない。)

子供本人の暴露の影響が大きいことは言うまでもないが、妊娠前・妊娠中・授乳中のご両親の暴露が遺伝子異常の大きな要因になっていることも間違いないだろう。

 

こうした問題を解決するには、当事者だけでなく、社会全体で危険要素を取り除いていくことが何よりも重要です。

目の前の発達障害の子の対応ももちろん重要ですが、根本原因をしっかり回避していくことはもっともっと重要です。

 

危険な化学薬品は、商品名だけで回避することは難しくなってきました。商品名が同じでも数年ごとに化学薬品名を変えてきます。

問題視される化学薬品の兆候が現れると、大企業はいち早く、使用成分を微妙に変えて、「当社では○○は使用していません」と公表する。

しかし、代替化学薬品は、元の化学薬品にさらに新たな化学薬品を加えて、化学薬品名を変更するだけのものが多い。

後発品の方が、危険度が増しているのに、いかにも“安全に配慮”したかのような広報をする。

これが、大企業の常套手段であり、数年遅れで中小企業が追随する。

本当に恐ろしいことです。

 

どうか、社会全体で、農薬や合成洗剤をほんの少しでも使った商品は購入しない、という流れを作っていってください。

子供たちを守る根本方法はこれしかないのです。

他にもできることはたくさんあるかもしれません。でも、それらは枝葉末節のことであり、いくら枝葉をいじっていても、根本を解決しない限り、次から次へと新たな被害が増えていってしまうのです。

 

「減農薬」と言われる農作物に使われる農薬は、「ネオニコチノイド系」が主流になりました。

通常の半分以下の使用、量や回数が減っても、子どもたちの危険度は増しているのです。

神経毒性に特化した農薬(虫や病原菌の神経異常を引き起こし、病害虫対策をする農薬です)、少量でも効果絶大な農薬(浸透性・残留性抜群)、当然、人間の脳にも同様の働きをします。

 

どうか真剣に目を向けて、これらの化学薬品をしっかり回避する消費活動をしていってください。

「被害者は実は加害者だった!」 農薬や合成洗剤のことです。

どうか、社会悪を広める・子どもたちの未来を奪う加害者にならないでくださいね!

 

「化学物質過敏症」についても、根本原因は同じです。解決法も同じです。

そこに目を向けずに、どれだけ対症療法を試みても何の解決にもなりません。

対症療法は、人によっては、一時的に楽になることができるでしょう。しかし・・・ その先は・・・

花粉症を例に考えれば誰にでも分かるのでは?

対症療法で花粉症が快癒した、という人はほとんどいません!

しかし、化学薬品を使用したものをできる限り避ける努力を続けている人たちは、どんどん快癒に向かって行きます。

にんぽう倶楽部のお客さんを見ていてもはっきり分かります。20数年の変遷をずっと見てきていますから。

花粉症、がん、化学物質過敏症、発達障害 ・・・ すべて根本原因は同じ! そして解決方法も同じ!

『“がん”は不治の病』なんて言うのは、真っ赤なウソ! 私はそう思っています。

根本対策をしっかりした上で、それでも助からないのであれば、それを寿命、というのだと思う。

根本対策を、“本気”ですれば、ほとんどの人が解決の道に向かうだろう!

 

【≪自然栽培≫この単語が迷走し始めた】

「奇跡のリンゴ」が映画化されたとき、私は大きな危惧を感じた。

私が、流行を嫌う理由でもある。

いいものだから売れるわけではない! 宣伝上手なものが売れる!

“自然栽培” この言葉だけに多く人が群がる。

しかし・・・“自然栽培とは?” その本質に気を留める人はほとんどいない。

自然栽培がどういうものなのか、そのことさえちゃんと分かっていないのに、自然栽培を褒め称え、自然栽培を追い求める。

「自然栽培」という言葉を売り文句に、様々な業者や様々な商品が出現する。

その業者も、「自然栽培」の本質を知らない人たち。

本質に気を留める人が増えない限り、“本当に安全”と言えるものが世の中に広まることはない。

【「無添加」は安全?】 【「有機認証取得食品」は安全?】

無添加だから安全、なのではない! 何が無添加なのか? ほかに何が使われているのか? それが分からなければ判断のしようがない。

でも、多くの人は、「無添加」だから安全だと勝手に考えて、安全ではない無添加商品に手を伸ばす。

有機認証を取得していても安全とは限らない。

特に加工食品においては、メインになる材料に有機認証取得があれば、加工食品全体を「有機認証食品」と言えてしまう裏もある。ほかにどんな危険な化学薬品が使われていても関係ない。

それでも、多くの人はそれ以外の成分表示を確認しようともせず「有機認証商品」に群がる。

ずる賢い業者は笑いが止まらない!

「な~んだ、法律さえ守っていれば、どんな危険な安い材料を使っても、消費者は飛びついてくるぞ!」ってね。

「自然栽培のトマトの加工品、取り扱ってくれませんか?」 こんな業者さんがやってきます。

農薬は? 肥料は? 種は? 栽培方法は? ・・・ この質問に答えられる業者はまだましな方。

答えられない人が多いのが現状。何をもって「自然栽培」と言って営業しているのか?

ひどい業者になると、「露地栽培だから“自然栽培”」なんてものまで・・・

以前ここに訪ねてきた加工品業者は、

「え~???、肥料を使わなかったら野菜が育たないじゃないですか。」なんてことを言っていました。

この人が「自然栽培のトマトジュースを取り扱ってくれませんか?」と言って訪ねて来たんですよ。

やっと認知され始めた“自然栽培”ですが、その実態は非常に危ういものです。

流行を追う業者が、“自然栽培”という言葉を流行らせているようです。

上辺だけの自然栽培、こうしたものに関わる人たちが、巧みに宣伝をし、認知度を上げていく。

地に足を付けて、長年コツコツと自然栽培をし続けてきた人たちは、宣伝の苦手な愚直な人が多い。

長い時間をかけて築き上げてきた自然栽培が、まがいものの自然栽培に淘汰されないことを願うばかりだ。

30年以上かけてコツコツ確立されてきた“自然栽培”の本質をしっかりと見てくれる人は、ほんのほんの一部の人だけです。

「だったらもっと宣伝したら…」なんて言葉をよくいただきます。それをしても、きっと何の解決にもならないでしょう。宣伝に振り回される人を増やすだけ!

自ら、きちんと本質を知ろうとする人が増えない限り、決して安全なものが増える世の中にはならない!

 

2018.08.02