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お買い物は投票です
【お買い物は投票です】
『お店への投票であり、商品への投票です』
『限られた収入の中での優先順位への投票でもあります』
支持率が低ければ落選する。
落選すれば退場することになる。それだけのことです。
政治家は、企業は、商店は・・・ 支持率を上げるために何をしているのでしょうか?
その中身を私なりに吟味してみると、支持率を上げようとする行為そのものが、社会に悪循環をもたらしているように感じてならない。
かといって・・・ 支持率を上げるためのことをしなければ・・・ 今の時代・・・ すぐに退場です。
社会に悪循環をもたらさない方法で、支持率を上げていく方法はないものか?
これが、私に課せられた人生の課題といっていいかもしれない。
今、目の前に、大きな壁が立ちはだかっている。
売れ筋商品をひとつやめる(それなりに理由があります)たびに、支持率が一気に下がってしまう。当然と言えば当然です。
そして、支持率の上がって欲しい商品の支持率はほとんど上がらない。
理解をしてくださる方は増えているようだが、それを、「購入という行為で投票」してくれる人は増えない。
「このお店が活躍出来るようになってくれたらいいのにな~」
「この商品を使ってくれる人がひとりでも増えたらいいのにな~」
世間を見渡していると、こう思えるお店や商品が時々ある。
しかし、3年後・5年後・・・ その多くは消えてなくなっている。または、本意でなないものが中心のお店に変わってしまっている。
同じ想いの人はたくさんいるようだが・・・
今の世の中(というか、日本人の特徴なのかもしれませんが)、他人事を応援しようとする人は多いが、それを自分事として考えようとする人は極端に少ない。
“応援”という感覚の人の特徴は、「もう、大丈夫だな~」と感じると、す~っといなくなってしまうこと。(自然災害などの後片付けであればそれでいいかもしれないが・・・)
信念を持って始めたはずのお店であっても、応援によって支えられていたお店は、あっという間に閑古鳥が鳴くようになる。
応援していたから生き残って欲しかったけれど・・・ 何が何でも必要なわけではないからあまり利用しなくなる。「あ~残念!」「仕方ないよね!」で終わってしまう。
生き残りをかけたお店は、信念を持った仕事が続けられなくなり、「応援してもらうために何をすればいいのか」を考えるようになる。
これを繰り返していると、いずれ続かなくなる。
次の手は、応援ではなくて、お店に足を運んでもらう方法だ。
「イベント・企画」ですね!
これも、繰り返しているとだんだんマンネリ化する。マンネリ化すると参加者は減っていく。少数固定化のイベントとなり、お店の経済効果は薄れていく。参加していた人たちは、他の目新しいもっと楽しそうなイベントに鞍替えしていく。
いつしか、人を集めるための目新しいイベントをすることが目的となってしまう。
イベント・企画でも人が集まらなくなると・・・ 多くのお店が次にすることは・・・ したくはないけれど、「値引き・割引き・特売セール」です。
これを正直にしていたらお店は大赤字。あっという間に継続不能に。当たり前ですよね。
やむなく、「利益率の高い商品の取り扱いを増やし割引セールをする」「メーカー定価のない商品に高い売価を設定して特売セールをする」
これをすると・・・ 笑いが止まらないくらい人が集まる。今の日本は!!!
したくはないが、すると人が集まる。売り上げも伸びる。利益も増える。
「もうやめよう」と思うのだが、セールをしないと悲しいくらい人が来ない。
仕方がない、毎月この日はセールの日にしよう! 毎週この曜日はセールにしよう!
これを繰り返していくと、多くの人がセールをあてにしたお買い物ばかりをするようになる。
結果として、お店を大事に思ってくれる人にはセールではない時に高い価格で販売することになる。
お店のことより安く買うことばかりを考えている人たちが、いかにもお店のためのような言葉を発しながら・・・ 気が付くと・・・ セール目的中心のお客さんばかりのお店になってしまう。
言うまでもないが、いつでもセールをしようと思えばできてしまう商品に安全なものはない。
こうした繰り返しをしていると、当初は、来てくださるお客さんを大事に思っていたお店も、表向きは大事にしているようなポーズを取りながら、お客さんよりも売り上げ・利益が大事、お客さんは上手に利用するもの! という行動意識に変わっていく。
ここまで来たら、もう割引セール抜きでは、お店の継続はできません。
そして、店内は、いつしか・・・ 本当に安全と言えるものが数えるほどしかなくなっていた・・・ ということに。
これは、物語ではありません。
私が、税務署時代から現在に至るまで、約40年間、ず~っと観察してきた中で見た、世の中の大きな大きな傾向です。
目立たないけれど世の中にとって本当に大切なことをコツコツとし続けるお店や会社は消えていく。
目立つことをして、誤魔化しの商品をどんどん取り入れていくお店や会社がどんどん伸びていく。
これも、時代の流れとして受け入れるしかないのだろうか?
こうした流れで、多くの人が望む活き活きとした社会になっていくのであれば何も言うことはない。
しかし・・・ 現実はそうではないと思う。
私が新卒で就職してからもうすぐ40年。
その間、世の中には、人の身体に悪影響を与えるものが増え続けてきた。
目に余る激増ぶりと言ってもいい。
「安全」「安心」「無添加」「無農薬」「エコ」「天然」・・・ これらの言葉が氾濫するということは、逆の見方をすれば、そうではないモノが氾濫しているということ。だから、これらの言葉が必要、ということになる。
こうした言葉が溢れかえるようになると、こうした言葉を悪用する人・会社・商品も溢れてくる。
政治家・官僚などと組んで、悪用を法律に組み込んで企業利益を増やそうとする。
法律を紐解いていくと、そうした法律の何と多いことか!
私はそれを【合法的詐欺】と呼ぶ。
さらに厄介なのは、権力者たちに「右向け右!」と言われたら、そのまま右を向く多くの行政機関。
悲しいかな・・・ 合法的詐欺がまかりとおる世の中になってしまった。
百貨店・スーパー・ドラッグストア・各種チェーン店・そして地元の商店・・・
そのほとんどが、時代の大きな流れとして、上記のような経緯をたどってきた。
驚くほど多くのお店が歩んでいる道です。
何故そうなったのか?
その原点が、「上記の投票」なのです。
多くの人は、割引セールをするお店や商品に投票してきたのです。
きちんとしたものを、きちんとした値段で販売しようとするお店を横目で見ながら、または見ないようにして・・・
【ひとりひとりの行動が社会を作る】
つまり、社会の矛盾点や悪循環を作り出しているのは、投票をする人たちなのです。
安全でないものが安全っぽく売られていると投票する、という消費者にはならないでくださいね。
割引セールには迷わず投票する、という消費者にはならないでくださいね。
生活をする中での優先順位、どうのように決めていますか?
農薬や添加物には、「発ガン性」「生殖毒性」「神経毒性」などが認められたものがたくさんあります。
農薬・添加物使用食品を我が子に食べさせるということは、我が子が危険に晒されることに投票する、ということです。
みなさんの投票が社会を作っている、ということは決して忘れないでくださいね。
安全な食への投票を優先するのか?
それとも、塾やスマホや旅行などへの投票を優先するのか?
後者への投票を優先すれば、必然的に安全な食への投票が疎かになる。
結果として、健康を害する人が増え、田畑も野も山も川も海も汚染される。
大手食品メーカーや医療業界の思惑通りの世の中となる。
医療業界は、こうした社会の中で、さらに健康診断や予防接種を抱き合わせて、業界売上を飛躍的に伸ばした。ここに、合成洗剤メーカーも加担する。
大企業経済はもっともっとの世界で躍進し、一般消費者は気付かないうちに負のスパイラル・悪循環から抜け出せなくなる。
さらに、ここに詰め込み教育の弊害が加わる。
自ら考え・工夫する力を養うための時間や環境を奪われ、言われたことだけを、ただただ暗記させられ、それが正しいことと思い込まされる教育の蔓延。
先生や有名な人や権力者や行政機関が言うことは正しい、と思い込む習性が、子どもの頃から植え付けられる。
気が付けば、マスコミや行政から与えられた情報はすべて正しいと思い込む人間ばかりになってしまった。
マスコミ情報や行政情報に異を唱える人間は、世の中の調和を乱す不埒な奴、と嫌われるようになる。
「① 親方日の丸で甘い汁を吸う人」と「② 親方日の丸の陰で苦しめられ続ける人」
世間の常識に異を唱える人たちは、②に目を向けている。
②の人たちが何とか苦しまなくて済むような世の中を!!!
【がん】も大きな意味では、②に含まれる。
社会の犠牲者であると同時に、それまでの生活は加害者でもある。
ガンになった後の対策・医療の研究には膨大な税金が投入されるが、ガンの要因となっている【農薬】や【食品添加物】や【生活日用品(合成洗剤など)】や【電磁波】や【放射線】などの対策のための国家予算は恐ろしいほど少ない。
ガンの要因を避けた生活を心がけるということは、我が身を守ることではなく、社会を変えるための投票なのです。
その投票を本気でする人が増えない限り、ガンは増え続ける。
ガンになるための商品を大量消費して、ガンを退治するための医薬品を開発する。
経済効果は抜群かもしれない。本末転倒が当たり前の世の中。おかしいと思いませんか?
みなさんは、ひとりひとりの健康よりも経済効果に投票する人ですか?
こうしたこともしっかり考えながら、日々の選択をしていって欲しいと思います。
安全なものが世の中からどんどんなくなっていく。
これは、企業が、多くの消費者から投票してもらうためにしてきた行為の結果なのです。
安全でないものを安全っぽく安く売ると投票してくれる。
真に安全なものを最低限の利益できちんと売ろうとしても投票してくれない。
ただただ、この積み重ねが、今の世の中になっている。
ここまでの世の中になってしまうと、ここからの脱皮は並大抵のことではない。
誰か一人が頑張って抜け出せるものではない。
「自分事として本気になれる消費者の増加」と「権力・圧力に屈しない信念を持ち続ける企業(商店)」の相乗効果がない限り抜け出せないだろう。
悪循環から抜け出せる世の中になって欲しいな~~~
なってもならなくても、私はそのためにできることを続けていくつもりでいますけどね!!!
2018.11.02