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香りブームに異議あり
【 香りブームに異議あり 】
書籍の題名です。
ケイト・グレンヴィル 著 鶴田由紀 訳 緑風出版 発行
「いまのままでいいのか、このまま先へ進んでいっていいのか。正確な判断を下すには、事実を十分に知らなければならない」
この言葉のとおり、この本の内容は、多岐にわたり、科学的研究結果・根拠についても記しています。
しかも、非常に分かりやすく、誰もが理解できる簡易な文章で!
子どもたち、これから生まれてくる子どもたちのための必須の書!
大人が守らなくて、誰が子どもを守れるのか・・・ お父さん、お母さん、子どもたちのために、真剣にこの本に目を通してくださいね。
以下、内容を抜粋して記します。
- 香水を使うと頭痛が起こる、使わなければ起こらない。
- ぶっきらぼうな男性神経内科医「香水は極めて頭痛を引き起こしやすいものですよ。これまでの経験から頭痛を引き起こすものの中でも最悪の部類です。
- 手を変え品を変え襲ってくるフレグランス製品を避けるのが、これほど難しいとは。
- 匂いのせいで、ひどい片頭痛に襲われる。制汗スプレーは特にひどい。
- 受動喫煙ならぬ受動フレグランスを一日中吸い込む。
- レモンの香りとレモン香料入り洗剤の匂いとはまったく別物なのに、その区分はあいまい。
- 香水・化粧品・洗剤・シャンプー・制汗剤・芳香剤など、合成香料を含む食品以外の製品をフレグランス製品と言う。
- どんな研究論文を見ても、女性は男性より片頭痛になりやすい。フレグランス製品は、トリガーになると書いてある。香水は片頭痛のトリガーとなる匂いの中でトップでした。香水は、暴露から数分のうちに片頭痛発作を引き起こす可能性があると結論付けている。
- ぜんそくとフレグランス製品との関連を示す研究が数多く存在する。
- アメリカ肺協会は、フレグランス製品が間違いなくぜんそくのトリガーとなると言っている。
- ぜんそくは世界中で増加している。異常発生と表現されるほど。重症度も高くなっている。
- 子どもや男性向けのフレグランス製品が市場に登場し成長を続けていることがフレグランスアレルギーの増加の原因。
- アメリカ接触性皮膚炎学会は、フレグランス成分がアレルゲンの第一位と格付けしている。
- 皮膚科の医師が勧める治療法はとても単純なこと。フレグランス製品は避けること。フレグランス製品は複数のアレルゲンを含有しています。
- フレグランス製品がダメな人はたくさんいる。語ろうとしないだけ。我慢しているんです。文句なんか言ったら気まずくなるから。
- ある香水の成分は全部で17種類。お花に関係のあるものなんて何一つない。
- 香り成分は企業秘密。この成分表は、ぜんぜん成分表になっていない。
- 国際香粧品香料協会のフレグランス成分リストには2947種類の物質名が並んでいる。平均的なフレグランスで、100種類以上が使われている。
- エッセンシャル・オイルが100種類以上の成分でできている。
- バラのエッセンシャル・オイルは、150もの物質が混ざり合っている。
- 確実に身体に悪いと分かっているものもある。発がん性があることも分かっている。人体に有害なホルモン様作用があることが示されている。
- 天然のフレグランスでも同様の有害性があるものもある。「ベニーロイヤルミント」「サッサフラス」「ペルーバルサム」「ラベンダーオイル」・・・
- ラベンダー・オイルの長期使用は「ホルモン依存性がん患者については避けるべき」
- 天然のフレグランスは、ものすごく強力で、ときに有害なものもあります。
- 問題は、強力な匂い物質を濃縮するなんていう技を身に付けてしまったこと。
- 賢い人たちが合成フレグランスを作る方法を考え出した。
- 自然界が物質を作る過程をはしょることでバラの香りをバラよりお安いもので作る。
- 今やすべてのメーカーが合成香料を使う。
- 天然成分を少し配合しているものもありますが、表示に関する法律のおかげで、メーカー以外は、何が入っているかわからない。
- 合成ムスクはあらゆる有名ブランドの洗濯用洗剤に使われています。洗剤売り場のあの匂いは合成ムスクの匂いです。人工的な化学物質が匂っているだけ。
- 一種類の香水を作るのにたくさんの匂い成分を組み合わせます。揮発のタイミングの違いを作るために。
- 紫外線吸収剤、酸化防止剤、変色防止剤、着色剤、溶解剤、保存料も添加します。
- フレグランス製品には【フタル酸ジエチル(別名;DEP)】が含まれています。
- 脳と外界が直接つながっているのは、身体の中でこの部分(鼻)だけ。
- 匂い分子のシグナルは脳に直行します。
- 嗅覚障害で匂いがわからない人でも、化学物質としてのフレグランス成分の影響は受ける。
- 体調の悪い人が匂いに極度に敏感なのは、偶然ではない。
- 自分で匂いを感じようとすれば、使う量がどんどん増えていく。
- 産前産後はフレグランス製品を使ってはいけない。赤ちゃんがパパとママの匂いを覚えられなくなってしまうから。
- ビルの中でフレグランス製品を使うとVOCが濃縮され、健康を守るための政府のガイドラインを超えてしまう。
- 25種類の家庭用品をサンプルに分析。すべての製品から6~20種類のVOCを検出。目や肺の刺激症状を引き起こすだけでなく、空気に触れると化学変化を起こしてホルムアルデヒドになるものだった。「ヒト発ガン性因子」に分類されている。
- 5年後、「無香料」と書いてあるものも加え37種類の家庭用品をサンプルに分析。すべてから計156種類のVOCを検出。通常製品と「グリーン」な製品との間に大きな差がなっことが分かった。
- 調べた香水、16種類の成分。3種類を除くすべての物質が健康に悪いと分かっている。そのうち9種類は、フレグランス業界が自主規制する化学物質のリストに載っている。
- 法律には抜け穴がつきものです。成分表示に関する法律の抜け穴は、企業秘密の保護のためにある。
- 消費者が購入する製品が安全かどうかをチェックするところ(国の機関)はあります。しかし、実際にテストをする施設などは持っていない。登録をするところだから。評価はします。企業が出した書類を見て。4万種のうち3千種を評価。残りは登録をしただけ。評価と安全性に因果関係はない。
- 安全性テストは、フレグランス製品を作って売っている人たちが出資して作ったIFRAという機関、これが唯一のテストです。まったく何のデータもないフレグランス成分もある。
- 危険性が十分わかっている物質でも禁止になることはまれ。
- ホルムアルデヒドは多くの化粧品から揮発している。
- ホルムアルデヒドは禁止されていません。
- ラベルの成分以外に100を超える化学物質が入っている可能性がある。自分でそのひとつひとつを別々にテストして、どの物質が頭痛の原因かを特定しなければならない。
- アメリカでは、国家毒性プログラムが、フレグランス製品をテストすることがある。しかし、その情報をもとに規制するかどうかは別の機関。
- 新しい化学物質が市場に出るのに、事前に安全性をテストする必要はない。
- 人体に有害かもしれないと疑いが持たれる物質であっても、メーカーは安全性を証明しなくてもよい。
- 科学者が出した結論が規制に結び付くわけではない。
- アレルゲンとなることが立証されている56のフレグランス成分について、全く規制できない。
- 規制のレベルを少しでも緩くさせようと圧力をかけてくる。
- 特に洗濯用洗剤に盛んに入れられた。
- 暴露したラットは急激に重大な影響を受けた。皮膚と目は青く変色、行動はおかしく、異常な動きと過剰興奮、神経系に明らかなダメージ。
- 極めて少量でもラットの中枢神経(脳と脊髄)にダメージを与える明らかな兆候。
- フレグランス成分が変性ミエリン鞘(特に多発性硬化症)の原因になる。世界的の増加。特に女性の発病が多い。
- 新しく開発される物質も、市場に出る前にテストされない。それなのに私たちが毎日使う製品の中に入れられている。
- 政府の安全規制はある面ではやり過ぎ。しかし、私たちの安全に直接関わることには奇妙なほど規制がない。
- ホルムアルデヒドは、日本では、すべての化粧品に配合が禁止されていますが、抜き取り検査で国産のものでも検出されている。
- フレグランス業界を監督しているのは、フレグランス業界自身だけです。
- 情報の多くが、フレグランス成分が健康被害の要因であることを示している。
- フレグランス業界自身が、発ガン性のあるフレグランス成分が存在することを研究で確認している。
- それでもメーカーはそうした物質を使うのをやめるわけにはいかない。使用禁止になれば業界は大打撃。
- 香水ファンの多くは、お気に入りの香水に発がん性物質が入っていると分かってもぜんぜん気にしない。
- フレグランス業界自体が規制している物質もあります。規制成分は健康被害の原因であることが分かっている。しかし、規定の濃度以内であれば使用は許されます。
- 規定濃度をどう計算してその数字になったのか知ることはできません。
- (中略)最終製品のフレグランス成分濃度は規制されない。
- 同じものであっても、工場から出るモノは規制されるが、芳香剤から出るモノは規制されない。
- 紙おむつ、おしりふき、おむつかぶれ防止クリーム、ベビーパウダー、シャンプー、バブルバス用ソープ、フレグランス成分は子どもたちの未発達な肺の中へと吸い込まれていきます。
- 心配をあざ笑うかのように、有名メーカーの多くは、赤ちゃん専用香水を売っています。
- 研究結果を公表するように義務付けられている研究所はありません。
- 業界自主規制は、実際に守らせる権限はない。最終的に責任を負うこともない。説明責任もない。
- ヒゲ剃りあとに付けるローションのほとんどすべてに発がん物質が入っている。
- ヒゲ剃りあとに発がん物質を付けたい人は・・・ 多くの人は冗談としか受け止めない。
- 発ガン性物質であること、遺伝毒性もあること、これらが芳香剤にどんな濃度でも使用できる。
- 白血病とリンパ腫を引き起こすことが分かっている成分もある。明らかな発がん活性の証拠も見つかった。
- フレグランス製品に入れていないのに製品から検出される成分がいくつもある。
- 人間が多発性骨髄腫になるリスクを過剰に高める成分もある。これは規制リストにも入っていません。
- 頭痛やぜんそくや湿疹を引き起こすフレグランス製品は、発ガン性物質という別の顔を持っている。
- すぐに症状の出ない人たちは、フレグランス製品を何十年も使い続けるでしょう。気付いた時には手遅れかもしれません。
- 下水処理場で全く分解できない洗剤の香料。
- 無視できないほどの量で、あらゆる生き物の体内から合成ムスクが見つかっている。
- 川から取水した飲料水にも合成ムスクが含まれていた。
- 下水処理場の下流に生息する魚の体内に、合成ムスクが蓄積している。
- 下水処理場の汚泥を肥料にして育った野菜にも、合成ムスクが含まれていた。
- 食物連鎖の上に行くほど、合成ムスクは生体濃縮されている。
- 人間の体の中にも合成ムスクはありました。調査対象となった人の90%以上から見つかりました。
- 日常的にフレグランス製品を使っている人ほど、血液の中から多くの合成ムスクが見つかった。
- フレグランス製品をたくさん使う女性の母乳には、たくさんの合成ムスクが含まれている。
- 香料入り洗剤を使っている女性は、濃度が高くなる。
- フレグランス成分の多くは環境ホルモン(内分泌地攪乱物質)。ホルモンは胎児の脳の発達に影響を与えます。
- スプレー式制汗剤は、「エストロゲン様作用」を起こすことが分かっている。
- 極少量でも大きな影響がある。
- 内分泌かく乱物質は、影響が出ないと思われる少量レベルでも、おかしな影響を与える。
- 異常が出るのは生殖器。生殖器の異常は、オス・メス両方に見られた。
- 大人のラットにホルモンに似た化学物質を暴露させても大きな問題は起きませんでしたが、その子孫に問題が生じた。かなりの割合で性器に異常が発生。
- 子宮内で男性ホルモンや女性ホルモンのバランスが乱される。
- この問題は、多くのことが未解明ですが、ひとつだけはっきりとしていることがあります。ホルモンのマネをする化学物質は、無害な物質ではないということ。その影響は深刻なものです。
- 合成ムスクの血中濃度が高い女性ほど、内分泌疾患の症状が重いことが分かった。合成ムスクは、卵巣系の阻害因子として中心的に作用している。
- 過剰なエストロゲンに暴露した人間に起こる異常のパターンは、ラットに見られた異常のパターンと似ている。
- 余分なエストロゲンが体の中に入ると、性別を捻じ曲げる働きをする。
- 腺がんという珍しいガンを発症するリスクも非常に高い(約40倍)。
- 不妊や流産・死産などさまざまな問題を抱える傾向にある。
- ホルモン補充療法は、善意が裏目に出て人体実験となってしまった例です。
- アメリカで大規模な調査が開始されましたが、あまりにも影響が大きく、倫理的理由で調査機関の途中で中止になった。
- エストロゲンが乳がんのリスクを高める説を裏付けた。
- エストロゲンは、男性の不妊にも結び付く。女性は、乳がんだけでなく、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣がん・子宮内膜ガンのリスクがあります。
- 若い男性に、精巣がんが「説明がつかないほど大発生」している。
- フレグランス成分が、環境因子の大きな役割を果たしているとはっきり言える。
- 洗剤は、昼も夜も皮膚と接触している。これらのフレグランス成分(内分泌かく乱物質)の量を考えると、私たちは大きなリスクを見落としている。
- 日本の家庭用品品質表示法では、香料の使用の有無を表示することは義務付けられていない。
- フレグランス製品で具合が悪くなる人はどんどん増えている。
- どんな場所に出かけても、だいたい頭痛や呼吸困難に見舞われます。合成香料の匂いをプンプンさせる汚染源が必ずあるからです。
- アメリカ・デトロイト市は、化学物質汚染の発生源のリストにフレグランス製品を加え、すべてのオフィスでフレグランス・フリー・ポリシーを採用。
- フレグランス製品や香り付き製品は「お香(お香が本物の乳香で作られていたのは遠い昔のこと)」「アロマキャンドル」「リード・ディフューザー」「香りを発するすべての器具」「ポプリ」「プラグイン式芳香剤」「スプレー式芳香剤」「トイレット・ブロック(小便器用・腰掛便器用)」「制汗剤」「消臭剤」「シャンプー」「ヘアケア製品」「洗濯用洗剤」「エッセンシャル・オイル」「香水」などなど。
- 労働環境にフレグランス製品は適切ではなく、化学物質過敏症・アレルギー・ぜんそく・慢性頭痛・偏頭痛など健康に悪影響を与える。
- たとえば、トイレに芳香剤が使われているために、ぜんそく患者が中に入れなかったとしたら、差別を禁止する法律は、そのトイレの所有者にその責任を負うように求めることができる。(オーストラリア)
- 職場やトイレでの消臭スプレーや香水の使用で、喘息発作を起こしている人がいる。
- 香水など、匂いのするものはすべて、頭痛・吐き気・めまい・上気道症状・皮膚刺激・集中力欠如の原因となり、健康に悪影響を及ぼす。
- 強い香水の匂いを撒き散らすことが他の人の空間を侵害することになる。
- どうか、オーデコロン・香水・ヘアスプレー・制汗剤のご使用をご遠慮ください。
- あまり口に出す人はいませんけどね、そういう人はたくさんいるんです。
- 合成成分は、容器を作る費用の方が中身の液体より高い。広告宣伝費はさらにその上を行く。
- トイレットペーパーだろうがゴミ袋だろうが、何でもかんでも、お花の香り、レモンの香り、森林の香りをつけて、それをあたりまえと思わせるような広告が溢れている。
- 鉱物油は変な匂いがしますから、そういう製品には香料が必要になる。
- 「無香料」と書いてあるものが合成化学物質フリーとは限らない。
- 「無香料」の製品には、原料の匂いを消す物質が添加されている。
- 「グリーンウォッシュ」に騙されてはいけません。
- ラベルに「エコ」「ナチュラル」「グリーン」「地球にやさしい」とか書いてあっても、せいぜい箱が再生紙だったりするだけかも。
- 「さわやかなレモンの香り」は、本のものレモンとは全く何の関係もない別物。
- 宣伝文句は信用してはいけません。
- 洗濯した衣類はほぼ一日中24時間肌に密着している。フレグランス成分を皮膚が最大限吸収する完璧な環境です。性別を攪乱する合成ムスクを含有しています。子どもや胎児にとっては特に危険な物質です。
- アロマセラピーというのも厄介な代物です。
- お店やオフィスに匂いが漂っていたら、できるだけ早く立ち去ること。
- フレグランス製品は、分子レベルで健康被害を及ぼし、お腹の中にいる赤ちゃんにも長期的に影響がある。
- 日本では、2008年頃から洗濯用の洗剤や柔軟剤などの家庭用品に、強い匂いをつけることが流行り始めた。
- 制汗剤や入浴剤などにも、かつてないほどの強い匂いがつけられている。
- 学校から帰宅したわが子の髪も服も持ち物も、常軌を逸した合成香料の匂い。
- 手に付いた匂いが洗っても洗ってもなかなか落ちない。
- 人とすれ違う時は息を止めるのが習慣になった。
- 集合住宅では、上下左右の家のベランダで、洗濯物が強い匂いを撒き散らしている。
- 病院へ行けば、医師も看護師も白衣から胸の悪くなるような匂いを振りまいて平然としている。
- 強烈な匂いを好んで使っている人の多くは、自分が強い匂いを発していることに気付いていない。
- 「香害問題」を「自分ではなく非常識な誰かのせい」と思っている。
- 「香りを楽しむ」人たちの多くは、自分が抱えているアレルギーや様々な体調不良が、まさか家庭用品の匂いのせいだとは想像もできない。
- 日本では、匂いで健康被害があるという認識自体、ほとんどの人が持っていない。
- 匂い物質で充満した学校や幼稚園や保育園ですごす日本の子どもたちが救い出される日は、永遠に来ないのではないかと思えてくる。
- フレグランス製品の被害者は、本当は膨大な数にのぼるはずです。
- SNSではなく、メーカーや行政に被害を訴えてください。SNSに投稿しても、残念ながら世の中は動かないのです。
- ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
約200ページの本を、7ページに集約してみました。
この本がベストセラーになるような世の中にならない限り、「香害問題」が解決される日は来ないだろう。そんな憂慮を持ちながら、何度も読み返していました。
史上最悪の公害(香害)でありながら、その因果関係を証明することができない。
あまりにも溢れかえり過ぎてしまったから・・・
工場では厳しく規制されている明らかに有害な化学薬品が、どうして日本では、家庭用品になると規制がなくなるのか?
国がPRTR法という法律で、人にも環境にも有害と指定された化学物質が、例外なく合成洗剤に使われている。例外なく柔軟剤に使われている。例外なく消臭剤に使われている。例外なく制汗剤に使われている。
その【合成洗剤】【柔軟剤】【消臭剤】【制汗剤】などのテレビCMが湯水のように流される日本。
これらが、ドラッグストアなどで安売りされて、飛ぶように売れている日本。
それが原因で体調不良を起こしている人が山ほどいるのに、使っている本人さえもそのことに気付かない日本。
現実に発作を起こす人を目の前にしても、その対策を取ろうとしない市町村役場などの公共機関。
社会問題は、はっきりと顕在化されている。
真摯に目を向けるかどうか・対策のための行動をするかどうか、ただそれだけのことなのです。
香害が原因で学校に行けない子どもが急増している。
その対策に教育委員会などが苦慮している。
苦慮しなくても対策は、いたってシンプル・簡単なのに!!!
有害な香害製品について、はっきりと「有害だから使わないように!」と全校児童・生徒とその父兄、そして地域住民に周知するだけのこと!
こんな簡単なことを、政府・文科省・企業の顔色を見て何も言わない。ダンマリを続ける。
子どもの健康や将来性より、目の前の政府などの顔色を気にする行政機関や学校組織、そこが最大の問題なのです。
繰り返します。
対策はものすごく簡単なことなのです。
本気でするかしないか、それだけのことなのです。
2019.04.29