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共生社会と競争社会
【 共生社会と競争社会 】
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今年最初のお話は、【共生社会】と【競争社会】
ご多分に漏れず・・・ 「共生社会」という言葉が独り歩きしています。
共生社会を目指す活動が、競争社会を煽る。そんな現象が急増しています。
共生社会を目指すための大原則、それは【規模拡大を目指さない!】 この1点に尽きる。
規模拡大志向が、競争社会を助長する。
規模を拡大する企業が増えれば増えるほど、競争が激化し、格差が拡大し、貧富の差が大きくなる。
富の集中は、規模拡大が原点。
富が集中すればするほど、疲弊する人が増える。
多様化が崩れ、画一化された社会になっていく。
画一化から脱皮しようとする企業との競争が増々激化する。
さらなる競争社会を生み出していく。
これは、私の考え方ではありません。
人間社会の方程式と言っていいでしょう。
規模拡大を目指せば必ず競争社会に巻き込まれるのです。
【共生社会】を目指すと宣伝しながら、規模拡大を図る企業を信用してはいけない!
もしみなさんが、本当に共生社会を目指すのであれば・・・
本当に、多様化を認め合う社会を目指すのであれば・・・
できる限り、大企業の商品を購入しないようにすることです。
全国チェーン店でのお買い物を、できる限り控えることです。
大規模商業施設でのお買い物を減らしていくべきです。
真の共生社会は、そこからしか生まれてこない。
これは、常々口にしていることですが・・・
従業員数が50人を超えると、創業原点に沿った経営方針だけでは会社を維持できなくなる。
会社の規模が大きくなればなるほど、理想と現実のギャップは大きくなる。
言行不一致の現場が急増していく。
例外は、『儲けることがすべての目的』という会社だけとなる。
「儲けることがすべての目的」という会社は、言行一致の行動をとることができる。
その場合は、良心を捨てた人間しか、その業務を遂行することができなくなる。
良心を持ったまま、その会社に留まれば、精神的にどんどん追い込まれることになる。
にもかかわらず、多くの人は、大企業への就職を目指し、そこに居座ることに固執し、いつしか疲弊しながら、そして【共生社会】を叫ぶ。その矛盾に気付かぬままに・・・
真に共生社会を目指すのであれば、できる限り小さな会社への就職を目指して欲しい。
そこで自分らしさを活かせる努力を積み重ねていって欲しい。
その行為そのものが、共生社会実現のためのスタートラインです。
できれば、その後独立し、個人商店を営み、毎日家族そろって食事のできる環境を整えていって欲しい。
可能であれば、職住一致の場所・環境を整えて!
そうすることで、これから育つ子供たちが、知らず知らずのうちに社会の現実を学ぶことになる。
学校と言う世間から隔離された環境、大企業と言う家庭から隔離された環境、子どもたちは仮想世界だけを見て育つことになる。
教育の観点からしても、小規模個人商店が増えることが望ましい。
テストの点数を取ることと、社会生活の充実に相関関係はない!
今では、高学歴の人ほど、ひきこもり期間が長くなる、というデータまで出てきた。
【共生社会】というのは、世の中のすべてのことが連動される中でしか、成し得ない。
分断社会の中で、共生社会の実現はない。
分断社会を作る最も大きな原因が、競争社会。
競争社会を助長する最も大きな要因が、規模拡大志向なのです。
昨年、「個人商店ネットワーク」なる構想に少しばかり触れました。
誤魔化しのない確かな商品だけを、正直に販売する個人商店のネットワーク。
正直な個人商店の要望に必死で応えようとする小規模食品加工会社。
そのための農作物を、農薬・化学肥料を一切使用せずに育ててくれる小規模農家さん。
こうした流れの中に、安心して心地よくどっぷりと浸かって日々の生活を送る消費者。
こうした循環が少しずつ出来上がっていく社会を夢見ながら・・・
今年も粘り強く、日々の積み重ねをしていきたいと思います。
私が長年言い続けてきた、
「低農薬も減農薬もダメ!」
「安全な農薬はない!」
「使っているか・使っていないか、それがすべて!」
「低・減農薬を認めるから逆に農薬使用量が増える! 危険な農薬が増える!」
「食の安定を図り確保するためには・経済格差をなくすためには・途上国からの搾取をなくすためには、国内の小規模農家の役割が非常に重要!」
EUでは、こうした流れが、目に見える形で動き始めた。
さてさて・・・ 日本では・・・
EUの脱農薬宣言と同時期に、
日本政府は、ゲノム編集・遺伝子組み換え・規模拡大農業(農薬大量使用農業)の推進の閣議決定をした。
日本政府のこの流れを止められるのは、消費者の日々の購買活動での選択以外にはない!!!
『農薬を一切使用していない 完全なる【脱・農薬】』
合言葉にしていきましょうね!!!
2020.01.01