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無農薬商品だけを販売するお店
【 農薬・化学肥料・添加物を一切使用していない商品だけを取り扱うお店 】
にんぽう倶楽部は、20年くらいかかって、やっとやっと、「農薬」「化学肥料」「添加物」を一切使用していない商品だけのお店になった。
製造工程での助剤において、若干の「?」の付く商品があと数点あるが・・・
この方針を決めてから、20数年が経過した。
その間、同じような方針を貫いてくれるお店が出て来て欲しいと願いながら、いろんな人たちと交流してきた。
多くの自然食品店や自然食カフェなどのオーナーと話をしてきた。
にんぽう倶楽部に足を運んでくださった上で、じっくりお話させてもらった人もたくさんいる。
全員が全員、100%の人がこう言う。
「うちでは無理です。この品揃えでどうやってお店が維持できているのですか? 無農薬・無化学肥料・無添加だけの品揃えでお店を維持していけるイメージができない。少しは妥協しないと続けることはできない。杉浦さんには他の収入があるんですか?」と。
いまだかつて、「私もやってみます。挑戦します。」という人に出会ったことがない。
これが、今の社会の現実です。
この状況から脱するには・・・
それは、にんぽう倶楽部が繁盛すること! これしかない。しかも、一切の妥協なしで!!!
- 「私もできるかもしれない!」
- 「私もできそうだ!」
- 「よ~し、私も挑戦するぞ!」
という空気・雰囲気が必要なのです。
こうした雰囲気が出ないことには、誰も本気で一歩を踏み出してくれない。
どこまでいっても、「できるだけ無農薬で!」という言葉で濁したり・誤魔化したり・・・
第2・第3のにんぽう倶楽部が出て来て欲しい。
出てきてくれた時に、もっともっと重要なことがある。
それは、いつも言っている「規模拡大志向」にならないこと!
規模拡大志向は、競争社会の始まり! これは、考え方ではなく方程式なのです。必ずそうなるのです。
商品の奪い合い・顧客の奪い合い・誤魔化しの始まりなのです。
どんなに安全なモノばかりを扱っているお店・会社であっても、そこに競争が始まると・規模拡大が始まると・・・ 経営を維持するために・従業員の経済的生活を守るために、少しずつ安全から遠ざかって行くのです。
規模拡大を始めたお店・会社が、安全性を貫くために規模縮小を断行することは皆無と言っていいでしょう。
さらに、規模拡大志向のお店や会社は、必ず、従業員の中に疲弊した人間を作り出す。
イケイケドンドンの活発な社員が表舞台で張り切って、その陰で苦しみもがく社員を作り出すのです。
表舞台の人たちは、もがいている人たちを「覇気のない・やる気のない・仕事のできないやつ」ときには「負け犬」と見下し始めます。
競争とは、対外的だけでなく内部的にも必ずこうしたことを引き起こすのです。
人が人を見下して見捨てる社会、まさに今の日本社会、日本の政治・日本の司法・日本の行政・日本の企業・日本のマスコミですね。
良いことをしているフリをして、見えないところで醜い蹴落とし合いをしている。
思い当たるところ、たくさんあるでしょ!!!
こうしたことまでをも理解した上での【無農薬・無化学肥料・無添加のお店】であって欲しい。
【無農薬・無化学肥料・無添加のお店】どうしが、競争をすることなく、利権を主張することなく、協力し合いながら、ゆるやかな連携をしていく。そして、商品の幅を少しずつ広げる。
そんな個人商店が少しずつ増えていくことを夢見ています。
必要に迫られて、従業員を雇うお店も出てくるでしょう。
でも、基本的には、従業員は10人までに抑えておくこと。
10人を超えたら、資本関係や系列関係のない完全分社化をすること。
そこに、新たな1店舗が増えるのです。
競争することなく、協力し合いながら、それぞれのお店の得意・不得意を補い合いながら・・・
この積み重ね・繰り返しこそが、競争社会からの脱却の必須事項なのです。
⦿ 小売業であれば、最高で10人まで
⦿ 卸売業であれば、最高で20人まで
⦿ 製造業であれば、最高で30人まで
⦿ 農林漁業は、家族単位が理想。
あなたが支持するお店が、順調に経営ができるようになり、もし、10人を超える従業員を雇うようになったら、新たに、10人以下のお店で支持できるお店を探しをしてくださいね。
そのお店が、ず~っと10人以下であれば、ず~っと支持し続けてください。
「利権を主張することなく」というのが理想ですが、現実には、ずる賢い人たちから身を守るために、時には利権を主張することは必要です。
「もっと儲けるための利権主張」と「ずる賢い・卑怯な連中から身を守るための利権主張」は似て非なるもの!
多くの企業が、これをわざと混同して、都合のいい使い方をしている。
「もっと儲けるための利権主張」は、疑心暗鬼の中での奪い合い・醜い競争社会を生み出す。
競争社会を激化させるもの、それが利権争いです。
競争社会は、お店や会社だけの問題ではありません。
最も影響力の大きいのが【消費者】です。
「鶏が先か・卵が先か」 「お店が先か・消費者が先か」 誰かが競争を始めれば、それに負けじと競争の拍車がかかる。
競争をしていると感じるお店の甘い言葉にダマされるな!
たとえ一時的に得をしたとしても、回りまわって、疲弊した社会を作り出すだけのことなのです。
あなたが、安売りやポイントやその他サービス競争に乗っかれば、お店や会社の競争は、あっという間に激化していくのです。
安全な社会が遠ざかっていく最も大きな原因です。
このことは決して忘れないでくださいね。
私は、儲けたくて、にんぽう倶楽部が繁盛するといいな~ と言っているわけではない。
こうした社会に向かって行きたいだけなのです。
私は、どんなに繁盛しても、きっと儲けることはできないでしょう。
なぜなら、入ってきた分だけ、その次にすべきことのための資金の行き先が常に待っていますから。
私の個人資産が増えていくことは、生涯ないでしょう。
最期は、生命保険(死亡保険金)で借入金の相殺をして、何とか子どもたちに借金を残さないようにしたいと思っているが・・・
次の世代の人たちが、引き継いでいけるような生き様、そして社会を残したい。
資産を残すより、何十倍も何百倍も大切なことだと思っています。
2020.01.14