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水害
【水害】
水害が発生するといつも思う。
これは、「自然災害」ではなく「人災」だ。いや・・・
「人災」を通り越して、「計画的犯罪」だ、と。
地域一帯が水没する地域は、新しい家が多いという特徴がある。
河川の堤防横の水面より低い土地に新しい家が次から次へと建てられる。
昔は、水田として、水害時の緩衝地帯とされてきた場所だ。
水利ダム放流時の鉄砲水の逃げ場とされてきた場所だ。
介護施設の浸水が度々報道されるが、どうして水害の危険性のある場所に次から次へと介護施設が建設されていくのだろう???
土石流などの土砂災害で家屋が壊滅する姿も度々目にする。
よ~く見てみると、その上流には、必ずと言っていいほど「砂防ダム」や「治山ダム」の痕跡がある。
水害の最大の原因は、想定外の豪雨ではなく、都市計画の在り方と言っていいのでは!!!
それに輪をかけて・・・
小規模災害を防ぐための「水利ダム」や「砂防ダム」や「治山ダム」が、大規模災害の大きな要因になっていることは間違いない。
都市計画に基づいて新しい住宅地が作られていく。
都市計画に基づいて新しい商業地が作られていく。
都市計画とはどんなものなんだろう???
都市計画は行政の仕事。
しかし、実は順番が違う。
開発業者が開発しやすい場所を選んで行政機関に働きかけることからスタートする。
水没しやすい場所は、平坦地が多く、開発行為を効率的に進めやすい。
効率的に短期間に莫大な利益を得る大きなチャンスだ。
商業地を含めた大規模開発には、国や県からの大きな助成を得ることができる。
開発業者が、国とのパイプで事前に内諾を得ておく。
市町村の担当者が、国・県に補助金申請をする。
多額の補助金獲得に貢献した市町村の担当者は、出世の道を歩むことになる。
人口が増え、住民税が増え、固定資産税が増え、商業施設が増え、町が活性化される。(一時的に)
一時的には、良いことづくめに見える。
後の大きな水害と引き換えに!!!
水害が起こると、土木業者・建築業者は、猫の手も借りたいほど忙しくなる。
価格競争はなく、言い値の仕事が山ほど入ってくる。
乱開発で大儲けをし、水害でさらなる大儲けをする。
開発業者と行政機関が結託して、人の命を顧みずに経済優先主義に突き進んだ結果が、近年起こっている水害と言っていいだろう。
行政機関の職員の多くは、その地域が水没しやすいことは百も承知!
しかし、人口増・経済活性化・国との繋がりなどなど・・・ 開発業者の悪魔のささやきに吸い寄せられていく。
行政機関に働く人たちが、水没の可能性のある開発地域に新居を構えることは、100%ないと言っていいだろう。
その危険性を十分に熟知しているのだから!!!
人道的に、開発してはいけない場所を開発して、人命を失うような水害が起こる。
これを犯罪と言わずしてなんと言おう・・・
開発業者は、行政機関の調査や許可を受けた上でしたことだから「責任はない」と言う。
行政機関は、想定外の自然災害だから「責任はない」と言う。
出世する人とぼろ儲けする人は見えないところで笑みを浮かべている。
上辺の優しい言葉を被害たちにかけながら・・・
このような結果が起こりうることは分かりきっていた。
でも、だれも責任を取らない。
何も知らない他の地域の人たちが、希望をもって移り住んで被害に遭う。
泣き寝入りする以外に何の術もない。自然災害だから仕方ない・・・ と。
今、日本全国で起こっている水害の90%以上が、このパターンと言っていいだろう。
私が住む幸田町にも同様のことが起こっている。
現・幸田町長は、20年以上前までは、相見駅建設や相見駅周辺開発には反対していた。
10人くらいのメンバーで、30年後50年後の幸田町を考え、それを形にしてくための活動をするメンバーの同志だった。というより、中心人物だった。
しかし、役職が上がるにつれ、言動が変貌していった。
私は、当時、町会議員、役場の都市計画課職員、消防防災課職員などに、相見駅計画・周辺開発計画の反対の意思を伝えるとともに、開発の真意を尋ねて回った。
誰一人真意・本音を語ってくれることなく、冷たくあしらわれ、その後、ひとり・ふたり・・・と、私を無視する人が増えていった。
このようにして、世の中の人災が起こっていくのだろう。
このようにして、法律で罰せられることのない計画的犯罪が成立していくのだろう。
幸田町は小さな町です。
小さな町ですが、この町で出る水の排水路は、川幅10メートルほどの小さな「広田川」1本しかない。
町内のすべての水が広田川に集まり、三河湾に注いでいく。
田んぼをなくして水が地下浸透しなくなれば、すべての水が広田川に流れ込む。
これまで大丈夫だったところにも浸水の危険性が及ぶようになる。
過去何度も水没した水田地帯を、住宅地や商業地にしていくことが何を意味するのか・・・
国からの助成事業で、大規模貯水池を作る予定があるようだが・・・ 時間雨量50ミリで、5分で溢れ出す程度のものでしかない。
水利ダムがなく砂防ダムが極めて少ない幸田町でさえこの有様です。
水利ダムが水害の大きな要因になることは、近年の水害で証明済みですね。
土砂災害や土石流を防ぐために建設される砂防ダムについては、あまり語られることがありません。
みなさん、テレビに映し出される土石流の現場を注意深く観察してみてください。
家が押し流されているところの上部、ほとんどのところで砂防ダムが作られた場所ではありませんか?
小規模災害を防ぐ砂防ダムが、大規模災害の最大の要因!!!
どんな理屈をつけて言い逃れをしても、この事実は否定のしようがないのでは・・・
老人福祉施設の水没映像が度々放映されますね。
体の不自由な人が集まる施設を、水害が真っ先に押し寄せる場所に作る。
いったい、誰が考え、誰が許可を出し、誰が作り、誰が運営しているのか・・・
私は、出張でいろんなところに行きます。
河川流域の老人施設や新興住宅地や新興商業地域がやたら増えている。
そうした光景を目にするたびに、「本当に恐ろしい社会になったな~」と怒りを抑えられない気持ちになります。
「想定外の豪雨」にも触れておきましょう。
本当に想定外ですか???
雨量そのものではなく、人命に関わる水害地域を見てください。
その場所は、過去に水害に遭った場所ではありませんか???
被害地域の過去の実例を隠蔽して、雨量だけを「想定外」として責任逃れする。
こんな市町村ばかりになってしまった本当の原因はどこにあるのだろう・・・
マスコミ? 政府? 企業? 市町村? 一般市民? これらが互いに責任逃れの道にまっしぐら。
被害が増えるのは当然だと思いませんか?
想定外でも何でもない。
「想定外」という言葉は、「行政機関も関連企業も一切責任を取りません!」という意味に使われているだけ!
事前に想定されていたことは間違いないのですから!!!
もうひとつ、
地球温暖化の原因は、二酸化炭素???
温暖化が、想定外の豪雨の原因???
豪雨の大きな要因は、急激な上昇気流の発生が、多くの場所で多発すること。
急激な上昇気流を作り出している最も大きな要因は、「ソーラーパネル」なのでは!!!
学校の運動場程度のソーラーパネル設置で、その周辺温度は、真夏の真昼だと5℃以上あがります。
パネルの真上ではもっと上がります。
数十メートル離れた場所でも、南側のパネルが向いている側では2℃以上上がる。
こんなものが、日本全国に乱立しているのです。
大規模なものは東京ドーム100個分以上の大きさです。
どれだけの上昇気流を作り出しているのか・・・
バブル絶頂期以前、「コンクリートジャングル」という言葉が流行りました。
都会の乱開発で、土が見えなくなり、アスファルトやコンクリートばかりになってしまった。
その結果、周辺気温が急激に上がり、雲の通り道や雨の降り方が大きく変わった。
今までになかった集中豪雨が多発するようになった。
近年、コンクリートジャングル時代以上に、もっと猛烈な勢いで、集中豪雨を上回るゲリラ豪雨が、急激に多発するようになった。
私には、ソーラーパネルの設置面積と相関関係があるように思えてならない。
二酸化炭素説では、整合性・相関性が得られないような気がする。
(二酸化炭素排出量を減らさなくてもいい、と言っているのではありませんよ。それ以外の目を背けているものにもちゃんと目を向けなければいけないのでは・・・)
ソーラー発電は、自然エネルギーではない。間違いなく「不自然エネルギー」だと思う。
【エコ】ではない。【エゴ】が蠢いていると思う。
ゲリラ豪雨の原因を作っているのがソーラー発電、こうしたことが正直に報道される日が来るのだろうか?
自然エネルギーついでにもうひとつ、
「風力発電」 これも自然エネルギーとは言い難い!!!
100メートルくらいあるプロペラが何十基もならぶ光景を見るとゾッとする。
低周波被害、乱気流醸成、光源の攪乱・・・
超大型トレーラーの進入路がなくては建設不可能。
見えないところで、どれだけの乱開発が行われているのか・・・
突貫工事で建設された道路は、その後の整備は疎かになる。
その道路が発端の土砂崩れが全国あちこちで起こっているが、それが報道されることもない。
そんな中で、様々な生き物が、混乱の中で息絶えていく姿が目に浮かぶ。
風力発電の大型プロペラを通過する空気が乱気流を起こしていることも、少なからず、ゲリラ豪雨の要因となっていることだろう。
国の補助金に関わる大型プロジェクトというものには、必ずと言っていいほど、「法に触れない、責任を取る者がいない、長期計画的犯罪」が伴う。
何の罪もない無知の市民が命を奪われても、「想定外」で済まされてしまう現状を少しでも変えていきたいと思うのですが・・・
そのために、「無知」を捨てて、いつでもどこでも本音を語り合えるような雰囲気をみんなでつくっていきませんか???
(砂防ダムとは)
山地や渓流からの土砂の流出を防ぐために、山間部や渓流に設けるダム。土石流などによる土砂災害の防止を目的として設置する。
(治水ダムとは)
土砂の流出を防ぐ▽土砂がたまった後も川の傾斜を緩やかにして一気に土砂が流れないようにする▽川岸の浸食を防いで森林を保全する――などの機能がある。林野庁が所管し、総数は不明。
似た機能を持つものとして国土交通省所管の砂防ダムがある。治山ダムより下流部に造られ、総数は約6万2千基。双方を総称して砂防ダムと呼ぶこともある。
「利水ダム(多目的ダム)」(大型のもの)と「砂防ダム」、これは国交省の所管だ。
国交省の大臣は、公明党の指定席になっている。
国交省は、全国の各都道府県の県庁に、例外なくすべて、ダム建設のための出向職員を置いている。
国交省の要求をしっかり受け入れると予算がたくさんもらえ、意向に逆らうと予算を削られる。
ダム建設の意向を断ると、ダムと関係のない橋梁や道路の補修予算まで削られる。
こうして、無駄な、甚大な被害の原因となる砂防ダムが、数限りなく作られてきた。
堤防改修予算を削って、ダム予算を大幅に増やしながら・・・
砂防ダムは、人目につかないところに作られる。
手抜き工事をしても分からない。
土石流となって崩れ落ちても、想定外で責任逃れできる。そこで人命が失われたとしても・・・
砂防ダムが増え続ける理由です。(土石流防止は、仮の目的です。目的を果たしていないどころか、砂防ダムが人命を失う災害の原因になっているのですから))
こうしたことにもしっかり目を向けていくと、街つくりとはどのようにしていくべきなのかが見えてくる。
残念ながら、永続的な住民のための街づくりの声を上げても・・・ 今の社会では、目先の経済効率性重視の勢力に圧し潰される。
自然災害という見方ではなく、「人災」「計画的犯罪」という目で、目の前の災害を見つめなおしてください。
そして、新たな大規模開発行為に対しては、たとえ望みが叶わなくても、厳しい目と厳しい声を発し続けましょう!
それが、次世代の人たちのためにできるせめてものことです。
長くなりますが、最後に・・・
【内水災害】について。
内水災害地域に新たな街つくりをすること、これは、計画的犯罪の証明となる行為です。
ダム放流などによって、本流の水量が大幅に増し、堤防決壊などの恐れがある場合や支流にさかのぼる危険性がある場合、支流の水門を閉めてさかのぼらないようにする。
この場合、支流の水の行き場がなくなり、水門近くから徐々に水が溜まっていく。周辺地域は当然水没していく。
計画的に水没地域を作っているのです。
近年、このような計画的水没地域にまでも、住宅地ができ始めている。
これまでは、内水災害指定地域は、基本的に水田でした。
対象地域の水田は、内水災害に遭った時は、農業補償とは別に内水災害補償をもらえることになっています。
その水田を住宅地に変え、その上、内水災害補償の対象外とする。
内水災害補償がもらえたとしても、誰もそんなところには家なんて建てませんよね。
でも建ててしまう。なぜ???
ここにもトリックが・・・
内水災害地域の指定を外して住宅地とする。
貯水池を作ったり、排水路を新設したりして・・・
そんなことで、内水災害など防げるはずもないのですが・・・ 何も知らない人は、指定がなければ安全だと思ってしまう。
行政、開発業者、国交省の絡み合った、決して罰せられることのない長期計画的犯罪の完成です。
私は、ここ5年あまり、いろんなところで土地探しをしてきた。
まさに、この、内水災害地域を、不動産業者から勧められたこともあるんです。
案内されて、周辺を見て回って「絶句」したのは言うまでもありません。
でも、多くの人は、きれいな環境・巧みな説明に騙されてしまうんでしょうね!!!
2020.07.13