お伝えしたいこと
「石けん」と「合成洗剤」の見分け方
【 “石けん”と“合成洗剤”の 見分け方 】
多くの方は、何となくながら、「合成洗剤は有害なものだ」ということは承知していると思います。
でも、石けんと合成洗剤の違いは分からない、という人がほとんどなのでは・・・
だから何をどのように選んでいいのか分からない。
分からないから、テレビCMの露出度の高いものをついつい選んでしまう。
それが、肌荒れや頭痛や肩こりや下痢・便秘などの原因になっていることに気付かずに・・・
ここでは、最低限の簡単な見分け方を紹介します。
ここに書いてあることだけはしっかり覚えてくださいね。
そして、商品購入の際には、必ず、裏面の成分表示の確認をしてください。
【洗濯用 と 台所用 については、】
【洗濯用石けん】【台所用石けん】と書いてあれば、これは石けんです。
【洗濯用合成洗剤】【台所用合成洗剤】と書いてあれば、これは合成洗剤です。
成分ではなく、商品名(品名)だけで判断できます。
「天然油脂から作った肌にも環境にも優しい洗剤」のような表示があっても、「合成洗剤」であれば、肌荒れの原因になり、水生生物を死に追いやる危険な化学薬品です。
合成洗剤の主成分は、「合成界面活性剤」
合成界面活性剤は、ほぼ例外なく、「遺伝毒性」「生殖毒性」「催奇形性」などの危険性があります。
【シャンプー、洗顔用、ボディソープ、ハンドソープなどについては、】
商品名(品名)ではなく、成分表示を見てください。
「石けん」の場合は、
必ず【純石けん分】【カリ石けん】【脂肪酸ナトリウム】【脂肪酸カリウム】のいずれかの成分名があります。
これらの成分名が全くなかったら、「石けん」ではありません。
これらの成分名がなく、訳の分からないカタカナの成分名があったら、ほぼ間違いなく「合成界面活性剤」です。間違いなく危険です。
「薬用せっけん」とあっても、上記の成分名がなければ、石けんではなく合成洗剤です。
ほぼすべての「薬用せっけん」は、石けんとは名ばかりで、実際はは合成洗剤であり、肌荒れの大きな要因になっています。
合成界面活性剤は、洗剤としてだけでなく、ほとんどすべての医薬品や農薬、また、多くの食品にも使われていますが、全く同じ化学薬品(合成界面活性剤)が使われていても、用途ごとに「違う成分名」が使われています。
厚生労働省、経済産業省、農林水産省などが主な監督官庁ですが、同じ化学薬品を同じ成分名に統一する意思は全くないようです。
なぜでしょうね???
どの省庁からも、合成洗剤メーカー、農薬メーカー、医薬品メーカーなどに、毎年毎年大量の職員が天下っています。
残念ながら、純石けんメーカーには、天下りを受け入れるだけの資力は全くありません。
何はともあれ、上記の最低限の「石けん」と「合成洗剤」の見分け方だけは、しっかりと覚えてください。
【石けんに切り替えるときに、最低限知っておくべきこと】
石けんに切り替えると、“安全だから”“環境に良いから”“肌がきれいになるから”“手荒れがなくなるから”・・・ 長く使えば使うほど実感できることばかりです。
しかし、石けんの特性 と 合成洗剤の特性 を何も知らずにただやみくもに使うと、「こんなの駄目だ!」という結果が待っています。
たとえば、「食器洗い石けん」
合成洗剤で使っていたスポンジをそのまま石けんに使うと、ネチャネチャベタベタになって、使えたものではありません。
その原因は、これまでに使っていた「合成洗剤成分」が強烈に残留しているからなのです。
新品のスポンジで石けんを使えば、そうはならないのです。
残念ながら、今では、ほとんどすべての人が、生まれてすぐから合成洗剤に囲まれて生活していますから、台所用のスポンジも、合成洗剤漬けなのです。
残留性が強烈に強い合成界面活性剤です。
100回洗っても抜けきることはありません。
そうとは知らずに、「ヌルヌルするのは石けんのせいだ」と多くの人が思ってしまうのです。
悪いのは、石けんですか? それとも初めに使っていた合成洗剤ですか?
スポンジに合成洗剤成分が残っているうちは、うまく洗えません。何度洗ってもなかなか思うようにはいきません。それほど合成洗剤は残留性が高いのです。
食器にも残留しています。それが原因で被膜ができたりします。
ここをクリアしない限り、合成洗剤の害からは逃れられないのです。
スポンジだけではありません。
合成洗剤は、食器にも強烈に残留しています。
石けんに切り替えると、ガラスの食器に白い膜がこびりつくことがあります。
合成洗剤成分と石けん成分が混ざるとこういう現象が起こります。
ガラスから合成洗剤成分が抜けきるまで、この現象が続きます。
ガラスの中にまで浸透してしまうくらい、合成界面活性剤は浸透性が高いのです。
まして、陶器であったなら・・・
陶器の場合は、膜が張るだけではすみません。
泡で滑るというレベルではない、強烈なヌルヌルで、とても手では持てないほどになることあります。
これらの合成界面活性剤成分が抜けきるには、毎日使う食器で、陶器でしたら1か月くらい、ガラスでしたら1週間くらいかかると思ってください。
蛇足ですが、この残留性と浸透性の高さを利用するために、農薬や医薬品に合成界面活性剤が利用されるのです。
分かりやすい例が「湿布薬」
湿布薬を皮膚に貼ると、鎮痛成分が皮膚を通り抜けて体内に浸透します。
この浸透の役目を果たすのが、合成界面活性剤なのです。
湿布をすると痒くなる人が多い理由が分かりますよね。
食器洗い用を例にしましたが、
洗濯用にも同じことが言えます。
ひとつの洗濯機で、石けんと合成洗剤を共用すると、洗濯機の中がヌルヌルになったり、いろんなカスが大量に出たり、衣類に白い粉がついたり・・・ いろんな現象が起こります。
ひどいと、ヌルヌルがモーターの芯にこびりつき、早期故障の大きな原因にもなります。
シャンプー・リンスなどにも同じことが言えます。
実は、これが一番厄介なのです。
ヌルヌル、パサパサ、ボサボサ、フケのようなものの大量発生などなど・・・
お子さんですと数日から1週間程度で解消されることが多いのですが、一般女性ですと、長いと1年くらいこうした状況が続くことがあるのです。
ここを乗り越えないと、一生、安全な石けんに切り替えることができないのです。
こうしたことを知った上で使い始めないと、いいはずのものが悪いものになってしまうのです。
「石けんの宣伝をもっとすればいいのに!」というお声をよくいただきます。
しかし、しっかりとした説明が伴わないと、誤解が原因の悪評が広がってしまうのです。
もう20年近く前のことですが、町民大運動会で「シャボン玉台所用液体石けん」を粗品として使ってもらったことがあります。
累計1000本くらい参加賞として配られました。
上記のような説明を付けてもらうことは許されず・・・(強くお願いはしたのですが・・・)
その後、
「シャボン玉の台所用石けんは、スポンジがヌルヌルして、食器がすべって割れてしまうからとても使えたものではない。どんなに環境に優しくても、こんなものは使えない」という評判が広まってしまい、その誤解を解消するために、とてつもない労力を伴ったことは、今でも決して忘れることができません。
それ以来、不特定多数の人に配られる粗品などのための受注は決して受けないことにしました。
≪絶対避けたい、『合成界面活性剤』≫
- 台所用合成洗剤に最も多く使われている『合成界面活性剤』
【アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム】=【AES】
化学名は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
AES は LAS に次いで、皮膚障害がひどいことが知られている。
さらに、妊娠中に胚が子宮の中で死んで胎盤に吸収されてしまう『吸収胚』の増加、妊娠率の低下、受精卵の着床阻害などの報告もある。
AES は AS や AOS より難分解性である。また、製造する過程で副産物のジオキサン(発ガン性物質)が副生混入するので、ヨーロッパでは警戒されている。
- 洗濯用合成洗剤に最も多く使われている『合成界面活性剤』
【直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム】=【LAS】(直鎖型)
【アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム】=【ABS】(分枝型)
LAS の L は Linear(リニア「直線の」)の頭文字で、アルキル基は一直線の鎖です。
ABS は、アルキル基が枝分かれしていて、自然界のバクテリアには分解しづらいものです。LAS は ABS に比べて、少しは分解性が”まし”ですが、毒性は LAS の方が強いのです。
かつて、日本で ABS 洗剤の泡公害が大問題になり、LAS が使われるようになりましたが、皮膚障害を初めとする人体・環境汚染のナンバーワンと言えるものです。だから、最近では単独で使用せず、他の合成界面活性剤と併用するようになってきました。
- 合成シャンプーやハンドソープに最も多く使われている『合成界面活性剤』
【ラウレス硫酸ナトリウム】=【SLES】(別名)「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム」
用途はシャンプー、歯磨き剤、発泡剤、業務用洗剤、脱脂剤等多岐にわたる。ラウリル硫酸ナトリウムにエーテルと酸素を加える合成方法、この方法の場合エーテルと酸素を加える過程で発癌性物質である1,4-ジオキサンが発生する。事実SLESを含むいくつかの製品が、低濃度のジオキサンを含んでいることが確認されている。
シャンプーをみるときに、一番に、チェックするべき成分が、この二つ。
シャンプーの合成界面活性剤で、「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」は、特に刺激と毒性が強いといわれています。この二つのどちらかが、成分のトップになっているようなシャンプーは、避けたほうがいいでしょう。
【ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液】
非常に洗浄力の強い成分であり、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naと同じく、避けたほうが良い洗浄成分です。長期間の使用により、肌や頭皮へのダメージに繋がる心配があります。
<別名&類似成分> POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム液 │ ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.0.)液 │ ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液
<強すぎる洗浄力と経皮毒による悪影響>
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液は、肌や頭皮から皮脂を洗い流す反面、その強い洗浄力で肌に刺激やダメージを与えてしまいます。
また、頭皮にとって必要な水分や皮脂まで根こそぎ取り去ってしまうので、『健やかな頭皮環境』のためには避けたほうが良い成分と言えます。
また、長期間使用することで、皮膚表面から成分が浸透してしまう危険性も指摘されています。
ヘアケアにとってプラスになる要素のない成分ですので、毎日使用するシャンプーに配合されている場合は、避けたほうが安心でしょう。
使い続けることで、かゆみ・頭皮環境の悪化・毛髪の弱体化などのトラブル原因を作り出してしまいます。
合成界面活性剤は2000種類くらいあります。
特に毒性が強いとされているのはPOER、POEP、LAS、AES、ASの5つです。
上記の似たような名前は間違いなく合成界面活性剤です。
なお、メーカーはハーブを配合したり自然のものを一部配合したりして「自然派」、「肌にやさしい」、「弱酸性」、「天然成分」、「ハーブ」、「肌にもやさしい」「・・の香り」などと宣伝してきますが、全て合成系です。
安全なセッケンであれば、⦅脂肪酸ナトリウム⦆や⦅脂肪酸カリウム⦆で出来ています。
どんな商品を購入されるときも、成分表示を見る癖を付けてくださいね!
小さなお子さんのいる方や、結婚適齢期にある方は、特に特に注意してくださいね!
合成界面活性剤の主な毒性は
≪受精卵の着床阻害≫≪発ガン性≫と言われています。
合成洗剤が急激に使われ始めたのは、1960年代から。
ほかにも要因はたくさんありますが、合成洗剤の使用量が増えるにつれて、不妊率上昇・発ガン率上昇。因果関係は、はっきりしているのでは!!!
最も恐ろしいのは、継世代毒性です。継世代毒性部分は、放射線と同じです。
消臭剤も合成洗剤ですよ!!!
あるメーカーの消臭剤の成分表示です。
トウモロコシ由来消臭成分(遺伝子組み換え技術で作られた合成界面活性剤)、除菌成分(有機系)、香料
中身は、「合成界面活性剤、農薬殺菌剤、化学合成香料」のことです。
これを、部屋中に撒き散らすわけです。
どういうことか??? わかりますよね!
みなさん、身の回りの製品、もう一歩踏み込んで、中味をしっかり知る努力をしましょうね。
我が子、我が孫、日本の子孫が、少しでも健康で過ごせる世の中になるために!!!
手間をひとつ惜しめば、危険がひとつ確実に近づいてくる!!
その危険は、必ず次世代に送られるものなのです。
最近の消臭剤成分によくある【第四級アンモニウム塩】も合成界面活性剤です。
チョコレートやアイスクリームやコーヒーフレッシュやスナック菓子、パン、練り製品、麺つゆ、焼き肉のたれ、ドレッシング、プリン、羊羹、ガムなどなどに入っている【乳化剤】 これ、【合成界面活性剤】のことです。
乳化剤入りの食品を摂取すると、アレルギーや不妊症になりやすい! 忘れないようにね!!!
2020.12.29