今月の一枚

冬 (国産の無垢材だったら”安全”???・・・

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 庭に積んである木は、薪ストーブの来年または再来年用。

輪切りにして・割って・積んで・干して、手間も時間もかかります。

そんな手間や時間を楽しみたいですね。

同じように、収入を得るための仕事も、しっかりと手間と時間をかけていこうと思っています。

 

1月2月に切り出した木は、乾燥しやすく腐りにくいのですが、それ以外の季節に切り出した木は、腐りやすく、虫が入り込みやすく、薪ストーブ用の薪には不向きになってしまうそうです。

 

同じように、食べ物も、向き・不向きの季節があるんですよね。

そういうことを大事にする生き方を積み重ねていきたいですね。

 

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店舗西側の池が一面氷りました。

その上に雪が積もっています。

この池が一面氷ったことは今までなかったそうです。

季節の変化を受け入れて楽しんでいかないとね。

 

 

 

(そうそう、大事なことを!)

 

今では、年間通して木が切られます。

木が腐らないようにするために、虫が入らないようにするために・・・

なんと、丈夫な長い注射針を何十本も同時に、直接、丸太に打ち込み、一気に殺虫剤・防腐剤などを注入するんですよ!

そういうものが、国産材の建築材料として使われている。

 

30年近く前の話ですが、名古屋港の近くにある大手製材会社(上場企業)にある、超大型薬剤注入装置を見せてもらった時は、ものすごく衝撃を受けました。

まるで、製鉄会社の溶鉱炉!

その中を直径1メートルくらいある丸太が、コンベヤーで移動しながら、密閉空間の中で薬剤注入される。

 

少し規模の大きな森林組合も、こうした設備を持っています。(大手製材会社より小さな設備ですが・・・)

多くの人が、国産の無垢材であれば「安全」と思っているのでは・・・

実は、その9割以上が、上記のような薬剤注入建材なのです。

 

ちなみに、上記の大手製材会社で使用していた殺虫成分は【六価クロム】でした。

超猛毒薬剤です。

現在どのような薬剤を使用しているのかは分かりませんが・・・

 

国産材だからと言っても、全く安心できない! ということだけは覚えておいてくださいね。

 

 

同じように、薪ストーブ用やキャンプ用の薪も、ホームセンターなどで販売されているものは、ほとんどすべて、殺虫・防腐処理されたものです。

薪は、住宅建材のような規制(規制と言っても、ザル法で、表示も曖昧ですが)が全くないので、どんな薬剤が使われているのか全く分かりません。

 

以前、山から木を伐りだして薪を販売しているという人に話を聞いたときは、

12月以外に切り出したときは、山でトラックに積み込んだ時に、その時にある殺虫剤をこれでもかというほど目一杯かけまくって、虫が湧いたり腐ったりしないようにしている」と言っていました。

 

薪は、できるだけ自分で調達するか、12月に切り出しているところに直接行って、分けてもらいましょうね!

 

 

 

話は変わりますが、25年くらい前、4年間ほど自宅(愛知県)の庭に作った自作の窯で竹炭を作っていました。

(その後土地を借りて、その5倍くらいの窯を作り始めたのですが、完成間際に土地を返すことになり、竹炭つくりを断念したんですが・・・)

竹炭つくりで最も重要なことは、「竹の切り時!」なんです。

1月の新月の日、この日に勝る日はないのです。

 

12月でも、満月に近い時に切り出した竹は、春までに水が溜まってきます。

それくらい水分を含んでいるのです。当然腐りやすいです。

切り出してすぐに切って干しても、1月の新月の日に切り出したときのような炭はできません。

 

窯を作る3年ほど前から、いろんな時期に切り出した竹で、いろんな保管の仕方をして、畑に穴を掘り、炭もどきを作りながらその燃え方を延々と続けた結果、1月の新月にたどり着きました。

 

窯が出来てからは、毎年1月の新月の日とその前後の日、計3日間で、死に物狂いで、1年分の竹の切り出しをしました。

 

そのような経験から、木についても関心を持ち、いろんなところで聞き耳をたててきたんです。

 

 

そう考えると、薪も、1月の新月前後に切り出すのが一番いいのでしょうが・・・

数日間で、翌年または翌々年の1年分の薪の量を切り出すのは至難の業なので・・・ 妥協して、12月で、できるだけ調達するようにしようかな? と考えています。

 

それ以外のシーズンでも、用意をしますが、その場合は、できるだけ早く刻んで、風通しのよい場所に保管しないとね!

 

 

2021.02.01