気の向くままつぶやき
【農薬不使用】と【有機認証取得】
突然ですが、
【農薬不使用】と【有機認証取得】
どちらが安全だと思いますか?
分からないですよね!
みなさんは、安全かどうか、何を基準に判断していますか?
「誰かが安全だと言った!」ということですか?
スーパーで売っているからですか?
今回お話ししたいことは、安全かどうか判断基準のことではありません。
ひとりひとりがどこに向かいたいのか・・・ というお話です。
これはほんの一例、“たとえば”ですが・・・
- 【農薬不使用】と表示して農薬を使用すれば偽装表示になります。
- 【有機認証取得】と表示して農薬を使用しても、認証農薬の使用であれば偽装表示にはなりません。
たったそれだけのことなんですが、このたったそれだけのことが、どこまでも悪用される世の中になってきてしまったんですよね。
法律に触れるか触れないか? 違法か違法でないか?
ひとつの判断基準としては意味があるのかもしれませんが、 “合法だから安全” なんてことは思わないほうがいい。このことだけは、しっかりと認識しておいて欲しいと思います。
【有機認証取得】の真の目的は?
ある農家さんは、取得することで、同じものを高く買い取ってもらえるからという理由。
今まで使っていた農薬を使って取得できるのであれば、認証取得のための費用を負担してでも、【有機認証】を取得したい。
どんなきれいごとの説明をしていても、その真の目的は、安全なものを本気で広めるためではなく、もっと儲けたいから!
「儲けたい」と思うことは、悪いことではないですよ! その方法が問題なのです。
ある農家さんは、こんないい制度があるのなら、自分もきちんとその制度に沿って、もっともっと良いものをもっともっと広めていきたい、と考える。
「認証農薬」という例外規定の悪用なんてことは全く考えず、ただただ「3年間以上、農薬・化学肥料を使用しない田んぼや畑」を本気で広めよう、育てようとしている。
この違い、しっかり理解して欲しいのです。
【農薬不使用】とか【有機認証取得】という言葉で選ぶのではなく、その農家さん、その加工業者さんが、どこに向かって歩んでいるのか、ということを見極めて欲しいのです。
上辺のきれいごとの言葉で判断しないようにして欲しいのです。
【有機認証制度】というのは、私に言わせれば、
「法に触れないように詐欺をしてもいいですよ! ちゃんと隠れ蓑の例外規定を作っておきましたからね! 消費者を騙してもっともっと儲けたい人は、有機認証制度の勉強をして、集まっておいで。そして、こういう法律を作る人たちをもっともっと支援・支持しろよ! そうすれば、もっともっと消費者を騙しやすい、あなたに都合の良い例外規定のある法律を作ってやるからな!」 という制度なのです。
もし、本気で安全なものを広めたいと思っているのなら、こんな制度の認証取得のために経費を使う、なんていうバカげたことはやめようよ!
【農薬不使用】【化学肥料不使用】 この言葉、そして確実な実施、この方が、正直な生き方ができると思うし、正直な人たちが集まるようになると思うんですよね。
【有機認証制度】に集まる人たちは、玉石混交、善人から悪人まで入り混じっているんですよね。
有機認証制度が制定されて以降、消費者の安全に関わる法律の多くが、金銭至上主義の企業が法律の裏側を使ってもっと儲けられるように、企業詐欺を合法化するような方向に進んでいる。
EU諸国の有機認証制度においても、同様の例外規定はあるようですが、段階的に条件を厳しくしていくことを前提に、真に安全に向かうために法律が制定されているように感じる。
片や、日本の場合、それを悪用することを前提に、あらかじめ政権関連企業が有利に動けるように、例外規定ありきで法律が制定されている。
この違いは、ものすごく大きい。
EU諸国の農作物関連商品については、「有機認証取得」をひとつの目安にしてもいいかもしれませんね。
2021.02.21