今月の一枚
恐怖の農薬散布
【恐怖の農薬散布】
今月の1枚、本当は、ツバメの親子の物語を書こうかな? と思っていたのですが・・・
羽で抱きかかえるようにしているツバメの親子? (もしかしたら恋人かも?)
決定的瞬間を撮ることができました。
迷子の小鹿の物語も書きたいな~ と思いつつ・・・
でも・・・ 残念ながら・・・ この農薬散布を目の当りにしたら・・・ こちらをお見せしないと・・・ と。
ツバメも小鹿も農薬散布も・・・ すべて我が家の庭から撮った写真です。
数年前までは耕作放棄地だったこの田んぼ。できれば取得したいと思っていたのですが・・・ 集約農家さんが先に借りていて・・・ 残念ながら取得できませんでした。
私は、若い頃から、近隣で大量農薬散布があると、頭が痛くなり、しばらくの間、何となく頭がボ~ッとして、そして必ずと言っていいほど下痢になります。
この写真の散布の時も同様で、その後、腰痛にも悩まされました。
こうした農薬散布だけでなく、一般家庭でも当たり前のように使われる除草剤、除草剤を散布したばかりの場所の近くを通りかかると、何とも言えない嫌~~~な頭痛に悩まされます。
近所で除草剤散布されると、揮発成分が風に乗ってやってきます。
頭痛に加えて、何とも言えない、嫌~~~な倦怠感・身体のダルさ、そしてイライラが募ってきます。
この農薬散布、目にするたびにいつも思うのですが・・・
もし、地下鉄の中で同じことをしたら・・・ よくて「無期懲役」、もしかしたら「死刑」になるかも・・・ という行為ですよね。
しかし・・・ 日本中のほとんどの人が・・・ 「田んぼや畑は仕方ないよね~~~、自宅の庭の除草剤も便利だしね・・・」で済ましてしまう。
死刑になるかもしれない行為が、当たり前に許されてしまう社会って???
お米に使われる防虫剤の主流は、「ネオニコチノイド系」の農薬。
除草剤の主流は、「グリホサート」が主成分の農薬。
どちらも、猛毒の「イソシアネート類」(残留性を高めるため=柔軟剤に使われている猛毒物質と同じものです)と「合成界面活性剤」(浸透性を高めるため=精子を殺すための避妊薬と同じものです)が助剤として使われています。
主成分の猛毒性に助剤の猛毒性が加わる。
複合毒性試験は一切なされていない。
我が家の前は、山林が多く、田んぼの上に電線があることから、人力での散布となりますが、一般には、ヘリコプターで散布されます。
近年は、ドローンが主流になりつつあり、かつ、農薬散布専用ドローンの大型化が際立っています。
地域の集約農家が使うドローンで、高価なものは1,000万円~1,500万円くらいするものもあります。
そのほとんどが、補助金対象です。
死刑になるかもしれない行為に対して、湯水のように使われる補助金(税金)です。
大豆畑やジャガイモ畑では、収穫前に除草剤で枯らして、収穫作業を効率化させる、ということもしています。そのための機械もあります。
果樹園では、このような散布機が一般的のようです。
農水省によると、日本の農業面積のうち、農薬・化学肥料を使わない耕作地の面積は0.5%。
つまり、99.5%の農地で、上記のような行為が公然となされているわけです。
99.5%の農地に対して、様々な補助金・助成金・交付金、さらには、災害等における損失補填金などとして、驚くばかりの税金がつぎ込まれ、その結果、多くの人が、それなりに安い農作物を購入することができる社会になっている。
つまり・・・ 安い農作物を購入するということは・・・ 死刑にも値する行為の援護射撃をするということになるのでは・・・
【税金と毒を食い物にする多くの日本国民】 ということ??? ですよね。
多くの人が言います。
「農薬はダメだよね! 環境破壊だよね! 家の周りで散布されると体調が悪くなるから困る!」と。
でもね、そういうことを言っている人が、1円でも安い食べ物を求めて、農薬を使用した食品をしっかり購入しているという矛盾。
補助金漬けで安く購入することができるようになっている農作物や食品である、ということには気も留めずに・目もくれずに・時には見て見ぬ振りしながら・・・
「できるだけ低農薬のものを購入するようにしているよ!」という人も多いです。
でもね、そういう人たちも、実は知っているのです。
「特別栽培農作物=通称:低農薬」のものであっても、上記の写真のような農薬散布をしているということを!!!
さらには、
「補助金漬けの農業って・・・ おかしいよね!」 と言いながら、補助金をたんまり受け取って安く売られている農作物を買い漁る人のなんと多いことか・・・
そして、自らも、できることであれば、何か補助金をもらえないかと・・・ そして「もらえるものはもらわないとね!」なんて言葉を発しながら・・・
これまで何度も何度も・・・ これでもかというくらい言い続けてきました。
「買う人がいなければ、誰も作らない!」
つまり、農薬漬け・補助金(税金)漬けの農作物を購入する人がいるから、これでもかと作り続けるのです。
日本国内の99.5%の人が農薬漬け農作物を買い続けるのですから、農薬使用が増えることがあっても減ることはない。
農薬を少しでも使った農作物や食品は販売しないという自然食品のお店、日本全国探し回ってください。
ありますか? 私は、見たことがありません。
農薬を少しでも使った食材は使わないという自然派飲食店、日本全国探し回ってください。
ありますか? 私は、見たことがありません。
この状態で、日本の農薬使用量が減ると思いますか?
「無理だよね!」 「仕方ないよね!」 と思っていませんか?
これがすべての答えです。
仕方ないよね、という言い訳のもと、ほとんどすべての人が、農薬を使用した食材に手を出しているのですから・・・
そういう人たちが、「少しでも農薬を減らそう!」と声高に叫ぶ姿を見るたびに・・・ 私は・・・ 虚しさと悲しさが込み上げてきます。
本気の人がどれだけいるのだろう???
国の政策が悪い???
地方行政のあり方が悪い???
農薬メーカーが悪い???
農薬を使う農家が悪い???
確かにそうだと思います。
でも・・・ やっぱりここに行きつきます。
買う人が悪い!!!
「農薬も必要だ!」という人が購入するのであれば、何も悪いことはありません。
でも、「農薬は有害で、ないほうがいい!」という人が、農薬漬けの農作物や食品を購入するのは、やっぱり悪いことと言えるのでは?
買う人がいる限り、農薬はなくならない!!!
当然だと思いませんか???
さあ、あなたは、今日からどうしますか?
何年かかってもいいから・・・ 農薬とキッパリ縁切りする決心をしてください。
まずは、【お米】から!!!
次に、【お味噌と野菜】!!!
その次に、【お茶】
さらには、【小麦および小麦製品】
そして、何年かかってでも、家庭内のすべての食べ物に!!!
一歩ずつ、確実に・・・ 農薬縁切りの道を歩んでください。
他者を責める前に・・・ まずは、ご自身の家の中に、農薬使用のものがない生活を!!!
ちなみに、我が家は、20年以上かかって、農薬を少しでも使った食材が一切ない生活ができるようになりました。
家計の優先順位が食材ですから、生活は常に苦しいですけどね(笑)。
そういう人が確実に増えていけば、「農薬はダメだよね!」なんて会話をしなくても、世の中から確実に農薬が減っていくのです。
こうした生活を、本気で目指す人が増えない限り、農薬を一切使用しない農家の生活が安定していくことはないでしょう。
補助金頼みの農業から脱却することはできないのです。
補助金頼みの農業 = すなわち、農薬漬け農業の継続。
補助金漬け政策は、利権作りのためにある。
補助金行政は、農薬の有害性や国民の健康とは無関係の中で突き進んでいるのです。
補助金と無縁の中で、農薬を一切使用しない農業が成り立ち、自給率が確実に上がっていく社会に向かっていけたらいいですね。
補助金をなくして、利権団体をなくして、天下り企業をなくして、消費税をゼロにして、所得税や法人税は、独り占めを目論む人にしっかり負担してもらって・・・
『富の集中』・・・何億・何十億・何百億円と稼ぐ人を、世間は褒め称えます。
それだけの努力はしているのでしょう。
でも・・・ 富が集中するということは、多くの人の犠牲の上に成り立っている、ということを忘れてはいけません。
冨が集中すればするほど、見えないところで犠牲になる人が増えるのです。
冨が集中したら、その分を、犠牲になっている人たちにしっかり分配される仕組みが必要です。
仕組み・制度が複雑化されればされるほど、見えないところへの分配がなくなります。
分配するフリをして、さらなる利権づくり・富の集中政策が推し進められるだけです。
年金制度や失業保険制度や生活保護制度のための行政負担費をすべてなくして、全国民一律の「ベーシックインカム」制度を願いつつ・・・ 本当の意味での差別解消社会になることを願って・・・
ホタルが絶滅しないために、税金をつぎ込んで、環境保全ごっこをするのではなく、当たり前の生活をしていく中で、自然にホタルが増えていくような社会を目指して・・・
いつか、そんな社会になったらいいな~~~ なんて夢見ながら・・・
今日も、農薬散布を横目に見ながら、我が道を行く私でした。
2021.09.03