お伝えしたいこと

日本の農の現状

【日本の農の現状】

日本の農業、その実態をご存じでしょうか?

みなさんが日々食べている様々な食べ物、その多くは農作物です。

農作物を育てているのは農家です。

その農家の実態、日本の農業のことをどの程度知っていますか? どの程度考えていますか?

 

日本政府は、農業の大規模化には湯水のように補助金を出しますが、小規模農家への補助金は次々とカットしています。

大規模農家は、政府の加護の下、外国人研修生という名の奴隷制度を、合法的に拡大しています。

大規模農家は、農福連携の名の下、福祉施設の補助金までをも搾取し始めています。

日本の農業は、壊滅的です。

補助金がないと成り立たない農業、この異常に気付いて欲しいと思います。

でも・・・ 世の中の多くの人(ほとんどすべての人と言っていい)は、日本の農業を守るために、もっともっと補助金を出せばいい、と思っている。

超低賃金労働者と補助金、その管理をするブルジョア、産業革命以前の奴隷制度と同じではないか・・・ と感じるのは私だけだろうか???

農業関連の補助金を一切受けずに、超低賃金労働者を一切雇用しないで、他の収入がない状態で、生計を維持できている農家、日本にいったい何軒あるのだろう???

私は、いまだかつて、そういう人(農家)に出会ったことがない。

 

そういう産業って・・・ 他の業種でも同じなのだろうか???

農業って・・・ 本当は、農作物を育てるのが本当の仕事ではなく、自然環境を守ることが仕事だと思うのです。

自然環境を守るから、自然からの恵みを享受できる。

にもかかわらず、自然環境を守らない・自然環境を壊す農業には、補助金がばら撒かれる。

真に自然環境を守る農業をしている人は、補助金は受けられず、生業として経済を維持できる人がいない。

人の健康って・・・ 安全な自然環境のもとで育った作物をいただくことがスタートラインなのでは???

みなさんは、どんな基準で食べ物を購入していますか?

“安価”を第一基準にしている人、ものすごく多いのでは?

 

どうして安価になるのか??? 考えたことがありますか?

 

  •  途上国の電気ガス水道のない月1,000円あれば生活できる自給自足の地域からの搾取を日本の商社が繰り返している。日本の商社は、彼らと文書での契約を決して交わさない。

好条件を見せつけて、欲しい作物を作らせるだけ作らせて、もっと安い地域があれば栽培途中でも鞍替えするためや、不作時の補償を一切しないために文書契約をしないという。

文書契約習慣のない彼らは、まんまと口約束に騙される。

 

  •  実質時給300円にも満たない薄給で早朝から深夜まで奴隷のように働かされる外国人研修生。逃げ出せば、外国人収容所での人権を無視された収監が待っている。

大規模農場では、常時数十人を受け入れて、ただ働きさせているところもある。

研修生受入れ助成金(本来、研修生に給料として渡す金額)の中から、寮費・食費の名目で差引き研修生には数万円しか支払わない、という農場も多い。

有機認証農場でも同様です。

そうした事例を何件も直接耳にしました。

 

  •  農福連携の下、障害者の就労機会増進と銘打って・・・ 障害者補助金と支援者補助金によって運営される農業事業。

農作業をすることで活き活きとした生活を手に入れることができる人もいる一方で、農作業を強要されながら、さらに苦しみのどん底に落とされる人もいる。

その見極めをしながら推進するためには、規模拡大をせずに、職員一人一人が、障害者一人一人に寄り添える体制が必要だ。

近年推進されている農福連携は、真逆の方向に進んでいないだろうか・・・

真の目的は、障害者のためではなく、職員の公務員並み給料の維持ではないだろうか?

そう思いたくなるような事例が山積されているような気がしてならない。

 

どうしてこのようなことが日常茶飯事で起こっているのだろう???

それは、制度の問題だけなのだろうか?

制度が変われば、安全な食が守られ、超低賃金労働者問題が解決され、外国人や障害者への人権侵害が解消されるのだろうか?

 

【安全な食の本当の意味】をしっかりと考えなくなった人で溢れかえっている日本。

それが一番大きな要因ではないだろうか?

 

どんな立派な制度が出来ても、その意味を知り、その目的に沿った購買活動をする消費者が増えなければ何も変わらない。

そもそも、そこに制度が必要なのだろうか???

制度がなければ何もできない社会であることが一番の問題ではないだろうか?

その問題を解決する方法は???

 

そうなんです。

みなさんの優先順位の転換です。

みなさんが、家計の第一優先順位に【安全な食】という選択をしない限り、決して様々な問題が解消される方向に進んで行くことはないのです。

 

「タネを守ろう!」や「学校給食に有機野菜を!」という運動が盛んになっていますが、その運動をしている人自身が、「固定種・在来種」の「有機野菜」を本気でしっかり購入していない。

そんな中で、どうしてタネを守ることができるのだろう???

どのようにして、誤魔化しのない有機野菜を広めることができるのだろう???

 

自然栽培農家さんでさえも・・・

自身が栽培する作物の必要性や重要性をしっかり説明しているにもかかわらず・・・

自家用に購入する食材には頓着がない・コンビニ食やファミレスも当たり前という人が多い。

 

誰が何をどのように守るのか・・・ すべての原点は、消費者ひとりひとりの選択です。

日本の農の現状について、じっくり考える機会・時間をつくってくださいね!!!

 

「学校給食に有機野菜を!」・・・この件については、みなさんしっかり目を光らせておかないととんでもないことが起こりますよ!

 

日本国内で年々増収を続けている【ゲノム編集食品】(遺伝子組換え食品より危険なもの)が、近々、“有機認証の対象になる”

その農作物を虫が食べると死ぬ。だから農薬を使わなくても済むという農作物、多くの作物で試験栽培されています。

これが有機認証農作物???

虫が食べると死ぬのだから、作物ではなく農薬(農毒)に分類すべきもの。

 

今、政府や自治体が、学校給食に有機米などを使用すると補助金を出す政策をしているのは、ゲノム編集有機食品の大量生産がスタートした時に、多額の補助金を出すための伏線です。

実は、喜んでいる場合ではないのです。

本当は、今すぐ止めさせなければいけない政策なのです。

 

でも・・・ 悲しいかな・・・ 自然栽培農家も有機栽培農家も多くの消費者も・・・ ゲノム編集食品の反対運動をしている人たちも・・・ みんなみんな・・・ この国の政策を絶賛している。

恐ろしいことです。

気が付いたときには手遅れ・・・ということをどれだけ繰り返せば気が済むのだろう?

国民性??? それで済まされる問題ではないと思うのだが・・・

2023.03.30