お伝えしたいこと
安全なものが広まらない本当の理由
【真に安全なものが広まらない本当の理由】
これまでもいろいろお話してきましたが・・・
今後は、今まで以上に、商品そのもののお話ではなく、なぜ、真に安全な商品が広まらずに“安全もどき”ばかりが広まっていくのか・・・ というお話を、メルマガと情報版を通してしっかりしていきたいと思います。
まずは、その前置きとして、
長い間、合成洗剤や農薬や添加物の有害性を訴え、安全な食材や生活用品を選ぶ人が増えるようにと懸命に働き続けてきたつもりです。
馬鹿げたコロナ騒ぎの影響か・・・近年、急激に安全な食を求める人が増えだした。
と言っても、まだまだ上辺の“にわか安全志向”や、【自然ではない“自然派”】の人が多いので、にんぽう倶楽部の食材にまでたどり着く人は極めて少ないのが現状ですが・・・ 中には“超自然”なんて言葉を使って差別化を図り、人の心を揺さぶろうとするお店や会社も出てきましたが・・・
“超自然”? 自然を超えた・・・? 何なの?
オカルト? 新興宗教?
「いやいや、“ものすごく自然”という意味なんだよ・・・」 って言う人もいました。
“ものすごく自然”って??? 自然と違うの???
“ものすごく自然”って・・・ ものすごく不自然ではありませんか???
差別化???
これって??? 良いことだと思いますか?
経営コンサルタントは、差別化を進めますけどね。
でもね、
差別化という発想が、多くの事業者を競争の渦中に巻き込むことになるんですよ!
そして、知らず知らずのうちに、消費者に【損得勘定の感情】を植え込むことになるんですよ!
差別化は、するものではない!
差別化という発想が、社会悪を蔓延させることになる。
そうそう、念のために言っておきますが、私の仕事を「差別化ですね!」なんて言う人がいるのですが・・・ 大きな間違いです。
私は、当たり前のことを当たり前にしているだけ!
“自然派”でもなければ“超自然”でもない。
有害なものをできる限り避ける!
合成界面活性剤・農薬・化学肥料・添加物は徹底的に避ける!
この当たり前すぎるくらい当たり前のことをしようとしていたら・・・ 「こだわり」と言われるようになった。
でもね、私は何もこだわっていない!
ただただ当たり前のことを当たり前にしようとしているだけ!
この部分は勘違いしないでくださいね。
みなさんには、自分が利用するお店や会社について、価格ではなく、こうした考え方や事業・仕事の進め方などについて、厳しい目で見て、選択していって欲しいと思っています。
ついでに、これまたこれまで何度も言ってきましたが・・・
例えば「○○エキス」とあったら、「○○ではない!」と読み替えてくださいね、という話、覚えていますか?
原材料表示に、「オレンジエキス」とあったら「これはオレンジではない!」と読み替えてください、ということです。
「酵母エキス」とあったら「酵母ではない!」と読むんですよ!
同じように、「自然派」と宣伝するお店があったら「自然ではない!」と読み替えておいた方が間違いないと思いますよ!!!
「超自然」とあったら、「何とも不自然」と読み替えるのもいいでしょう。
話を戻しますね。
これまでは、商品個々の安全性や有害性について、「知る努力をしないといつまでたっても分かるようにならないよ」ということや、なぜ企業が有害なものをここまで蔓延させてきたのか・・・ というお話を、実際の商品を例に、経済の循環も含めて、あの手この手で説明してきました。
さらには、そのためにはどんな商品を選択すればいいのか、選択すべき商品を取り扱いできるように努力してきました。
今後も同様のことを続けていきますが・・・
時代の流れを見ていく中で、
やっと本丸・本質に迫った発信をする時が来た、と感じています。
これは・・・ 本当はしたくないことなのですが・・・
こんな話をせずに、世の中が変わっていってくれたら・・・ と願っていたのですが・・・
それでもしていかなくてはならないことだと思っています。
なぜなら、【確かな商品を選ぶことよりももっともっと重要なこと】だと思っているから!
ひとりひとりの選択について、これまでも何度も何度もお話して来ていますが、より具体的に、その損得勘定が社会環境を悪化させる要因になっていないか・・・ しっかり問い直して欲しい、というお話です。
過去、失業保険を例にしてのお話は何度も何度もしてきました。
失業保険は、本来、本人の責任によらない理由で急に仕事を失い、今日の生活もままならないという人を一時的に救済する制度でした。
ですから、職を失った翌日分から失業保険が支給されました。しかも、最短1か月以内に。
しかし、本来の趣旨に沿わない給付を受ける人が急増し、その対策のために、失業してもすぐに支給されなくなった。
そのため、本当に困っている人は、失業保険の受け取りを待っていては飢え死にしてしまう状況になってしまった。
どんな仕事であろうと、とにかく収入を得なくてはならなくなった。
しかし、収入を得れば、理由を問わず、失業保険は支給されない。
逆に、生活に比較的余裕のある人は、6か月待って満額の失業保険を受け取ることができる。
こうした制度の中で失業保険をもらっている人は、「制度としてあるのだからもらわないと損!もらえるものはもらわないとね!」とばかりに、仕事があっても就業を先延ばしにして、失業保険を目いっぱいもらってから次の仕事に就く。
また、ご主人が公務員や大企業の正社員という方が、雇用保険のある職場のパートに出ては、一定期間勤めた後に退職して、目一杯の失業保険を受け取ってまた次の仕事に就く、ということを繰り返す人が激増し出した。
私の知人の中には、それを自慢げに話して、「みんなそうすればいいのに・・・」と方法を伝授している人もいた。
中には、「失業保険は海外旅行資金に使うの」なんて自慢している輩が何人もいた。
「あなたのその選択のせいで、制度が歪んで、本当に必要な人の手に届かず、人としてズルいことをする人が得をする、あなたがそういう社会を作っているんですよ!」そんな話を多くの人にしてきた。
私にそれを言われた人たちは、激怒し、私を逆恨みしながら、いつの間に関わることがなくなっていった。
風の噂に・・・どの人も、その後も同様のことを繰り返しているようだ。
失業保険って・・・ 何のためにあるの? そのための使われ方になっているの?
あなたはどうですか?
「だったら、悪用できないような制度にしたら・・・」それがズルい人たちの言い草です。
どんな制度もイタチごっこ!
必ず、法の裏を突いて悪用する人がいるのです。どこまで行っても同じです。
そもそも法とは、必ず抜け道が作られているのです。
法を作る人たちが、本来の目的とは別にわざわざ例外規定(抜け道)を作るのです。
私が「法律なんて・・・」という意味はこのことなんです。
法律を守らなくてもいい、とか、どうでもいい、と言う意味ではないですからね。
大事なことは、「法の目的に沿っていないことは、たとえ違法でなくても、それは良くないことだ!」という風潮を、社会全体としてしっかり作り上げること。
そのためには、「法を犯していないのだから文句を言われる筋合いはない!」という人に対して、はっきりモノを言う人が必要です。
でもね、今の社会は、そういう人にハッキリモノ言う人が嫌われて、「余分なことを言わなくていいのに・・・」とか「だから雰囲気が壊れるんだよね・・・」なんていう人ばかり。
正直者が白い眼で見られて、ズルい人がいろいろな恩恵を受けながら生活を謳歌する。
それに対して、できるだけ関心を持たないように・見て見ぬフリをする人ばかり・・・ ではありませんか?
情報版「継続は力なり」第336号(2023年5月)でお話しした「賢い主婦?」も同じですよね。
主婦だけでなく・・・今では「ほとんどすべての人」と言ってもいい状況です。
【できるだけ良いものを、できるだけ安く】
【サービスは最高のものを、価格は最低で!】
知らず知らずのうちにこのような選択をしようとしていませんか?
それを国民みんながしたら ・・・ 社会はどうなりますか?
想像してみてください。
最低の社会になると思いませんか?
自分だけが得をすればいいのですか?
それって・・・誰にでも胸を張って言えますか?
みんなが得をすればいい??? そんなことがあり得ると本当に思いますか?
みんなが得をしたら、それはあなたにとっての得ではなくなってしまうんですよ。
自分と家族と仲の良い人だけが得できればいい???
それって・・・ 悪徳政治家と同じではありませんか?
このようなお話を、ことある度に、具体例を挙げながらしていきたいと思っています。
にわか安全志向の人が、一気に自然栽培商品を買い漁る。
そして熱が冷めるとさ~っと引いていく。
安定生産を妨害し、自然栽培農家を困窮させる最大の要因になっているんですよ!
本当に確かな商品(特に自然界から享受する食べ物など)を安定して供給し続けるために必要なこと、それは、補助金ではなく、毎年少しずつ購入量を増やしていってくれる消費者なのです。
売る側の問題点にも触れておきますね!
安全なものを広めるフリをして(安全な商品を利用して)、本当にしたいことは、実は、人を意のままに動かす組織を作ること。
組織を大きくしたり、操る人を増やすためには、真に安全なものだけの取り扱いでは限度がある。
だから、少しずつ安全から遠ざかる商品が増えていく。
5年から10年くらい、しっかり観察していると、その姿がはっきりと見て取れるようになる。
皆さんにも、そういう物差しをもって、身近なお店や会社を観察して欲しいと思っています。
「会社を維持するために・・・」「従業員を守るために・・・」「だから少しは妥協もしないと・・・ みんなを守ることができないんだよな~」
こんな言葉を聞いたら、「やっぱりな!」と思ってくださいね。
【権力やお金儲けやのために安全を放棄しました】という言葉に置き換えてくださいね。
① 今取り扱っている商品を、収益と照らし合わせながら少しずつ、今より安全なものに切り替えていく。真に安全なものにたどり着いたら、その商品が少しずつ増えていく流れを作っていく。
② 利益のために・権力のために・操る人間を増やすために、今取り扱っている商品より安全性の低いものを増やしていく。
どうですか? ①②の違い、分かりますか?
今、現時点がどうかということは問題ではありません。
今から、どちらに進んで行くか、ということです。
マニピュレーター率いる組織は、必ず②に進みます。
一時的に、安全な商品の流通をかき乱しながら・・・
振り回された農家さんや加工業者さんや問屋さんはたまったものではありません。
こうして、真に安全なものは、ほんの一部で残りながら、“安全もどき”が、安全商品の世界を牛耳っていく。
だから、真に安全な商品が、広まって行かないんです。
これまでも何度も何度も言ってきました。
【安全な商品の広がりを阻害しているのは、「慣行栽培の農作物」や「添加物漬け食品企業」や「政治」ではありません。
安全そうに見せかけて実は安全でない商品を、安全と言い切って、安全な商品を分かりにくくさせているマニピュレーター率いる自然派組織なのです。
厄介なのは、その中に真に安全な商品も取り入れながらその宣伝を上手にしていく点です。
“このお店なら大丈夫”と見せるのが実にうまい、そういうお店や会社が、安全な商品の広がりを妨害しているのです。】
これまた、何度も何度も言ってきました。
【何を選ぶかはものすごく大事です。でもそれ以上に、どこで買うかはもっともっと大事です。
何故なら、良かれと思ったお店が誤魔化し商品を売るお店であった場合、そのお店や会社を潤すことになり、そのお店や会社が一層力を付け、さらに誤魔化し商品が闊歩する社会になってしまうからです。真に安全な商品の安定生産の流れや循環を壊してしまうからです。】
誤魔化し商品を売るお店は、安全な商品で客寄せをし、誤魔化し商品で儲ける。
だから、安全な商品を、安くすることができるのです。
安全な商品しか売っていないお店は、その商品を安くしたら、利益になるものがなくなり、維持継続できなくなるのです。
愛知時代、実に多くの自然食品店の人がお店を見に来た。
こそっと商品の写真を撮って、帰ってすぐに入手先を調べて取り扱いを始めるお店もたくさんありました。
車で10分くらいの自然食品店もそうでした。
そういうお店は、間違いなく、目先の利益を追うお店でした。
自然食品に真摯に向き合っている人は、例外なく次の質問をしてきました。
ひととおり商品を見て「杉浦さんは何で生計を立てているんですか?」と・・・
「この商品だけで、このお店を維持して、かつ、家族の生計を維持することは不可能です」とハッキリ言います。
「どうしてですか?」と聞くと、
「多くのお客さんに足を運んでもらうための売れ筋商品がないですよね。ここにある商品だけだと、他のお店が同じ商品を安く売るとすぐにお客さんが来なくなってしまいますよね。他のお店は売れ筋商品(誤魔化し商品)がたくさんあるから、にんぽう倶楽部にあるような商品はあくまで客寄せで構わないですからね」と。
私が、「これで生計を立てていますよ、いや、これで生計を立てるために死にもの狂いで踏ん張っていますよ・・・(笑)」と言うと、
「いや、それは信じられません」とキッパリ言われます。
こうしたやりとりのできる人は、しっかりと自然食品業界を認識して模索している人です。
しかし・・・ その先一歩踏む出すことができない。
一歩踏み出したら、それは廃業への近道となってしまうからです
これが自然食業界の現実です。
このことだけはしっかり認識しておいてくださいね。
みなさんが、「同じ商品なら安いお店のほうがいいよね!」と言って、誤魔化し商品を売るお店に鞍替えしていくと、安全な商品しか売っていないお店は苦境に立たされます。
世の中に、「真に安全な商品だけのお店やカフェがない理由」
それは、みなさんのお店選びの誤りが最大の原因なのでは?
マニピュレーター率いるお店は、みなさんのそうした心理を見抜いて、あの手この手で悪魔のささやきを続けるのです。
【それでも、やっぱり安いほうがいいよね!】
そういう人ばかりの世の中では、真に安全な商品だけで生計を維持できるお店や会社は、淘汰されるしかないのです。
私自身、もう限界・・・ 何度も何度もそんな状況になりました。
いつも・今も・・・ 限界の状態を渡り歩いているんですけどね(大笑)。
「頑張ってくださいね、このお店がなくなると困りますから・・・」なんてうれしいことを言ってくれる人に対して、
その度に、私は、無責任にも・・・失礼にも・・・
「私は、もうこれ以上頑張れません。いつもいつも・・・これ以上頑張れないくらい頑張っていますから。みなさんが今まで以上に頑張ってくれないとこのお店はなくなるだけです。このお店が続くか・なくなるかを決めるのは私ではなく、みなさんなんです。私は、いつでも必死で今できることを精一杯し続けていますから・・・ それでこのお店が続かないのであれば・・・ 続けることができないようになってしまうのであれば・・・ それはそれで仕方のないこと・・・ どうしようもないこと・・・ 単に続けるために、安全ではないと思っている商品で乗り越えるつもりは毛頭ないので・・・」
なんて話をしてきたんです。
この考えは、これからも全く変わりません。
店も家もすべて取り上げられるその日まで悪あがきを続けるかもしれませんが・・・ その時が来るまでは、何も変わらず・・・ ただただ日々、できることを積み重ねていく。
それだけなんです。
できることなら・・・ 毎月毎月 月末までの支払いのために思い悩むことがない生活をしたい。
そう思い続けて何十年。
死ぬまでにそんな日が来るのだろうか???
今後、メルマガ、情報版、そしてこのホームページともに、みなさんに嫌われるかもしれないことを、今まで以上にしっかり綴っていきたいと思っています。
2023.06.28