今月の一枚
大根の抜け殻
【大根の抜け殻】
例年、
9月に種を蒔き、10月に抜き菜をし、
11月頃から大根菜の収穫、
12月~2月初旬頃まで大根の収穫、
その間に、種取り用の大根を5~6本選定。
選定した大根は、触らないように、支柱で囲います。
そのままの状態で、3月頃から當たちが始まり、4月頃から花が咲きだし、5~6月頃に種に変わり始め、7月天気の良い日が続いたときに種取りをします。
莢に入ったまま保存し、9月の種蒔き時に莢から出して種まき(直播き・筋蒔き)します。
これが、大根栽培の大雑把な1年の流れ。
でもね、これは、見える部分の流れ。
種取りをした後の土の中の大根って??? 見たことありますか?
野菜って ・・・ 放っておくと腐ると思っている人、多いのでは???
自然栽培の知識のある人は、「腐らずに枯れる」ことが多いことを知っているようですが、実際に見たことありますか?
大根は、枯れるだけでなく、抜け殻になっていきます。
こんなにうまく取れることはあまりないのですが ・・・
抜かないと全体が見えない。抜くとボロボロと崩れてしまう。
久々に上手に抜け殻を抜くことができました。
忘れないようにと、写真を撮りました。
それが、この写真です。
1年間、流れに沿って、毎回きちんと写真を撮りながら管理する小まめさは、私にはありません。
気の向いたときに気の向いた写真を撮る。
だから、抜け殻の大根と、他の大根の写真は同じではありません。
にんぽう倶楽部の野菜の多くは、腐らずに枯れます。
畑で収穫した野菜を、そのまま畑に放置しておくと、冬場であれば、春までそのままの状態を維持し(この時点では、まだまだ美味しく食べることができます)、春になると、少しずつ枯れていきます。
そして、小さくなっていき、粉になって、土に同化していきます。
そういう野菜が一番美味しい。
アクがない。
透明感のある味で、旨味がしっかりある。
外食したときに(滅多に外食しませんが)食べる野菜は、野菜の味ではなく、肥料の味を感じてしまう。
それが、「苦み」や「アク」や「雑味」。
自然栽培の野菜ばかりを食べていると、ものすごくよくわかるようになります。
みなさん、腐る野菜ではなく、ゆっくり枯れていく野菜を食べてくださいね。
身体が喜びますよ!!!
2023.10.09