今月の一枚
「わかめ」ではありません
この写真、何か分かりますか?
「わかめ」のように見えて「わかめ」ではない。
雨の降った後に日が差すと異様な臭いを発する。
あたり一面、何とも言えない澱んだ空気になる。
これ、過去に散布した除草剤が姿を変えて地上に浮き出てきたものです。
3年も5年も前に散布したものであっても、ジワジワといつまでも浮き出てきます。
とんでもない散布をしていると、その後、一切除草剤を使っていなくても、10年以上、写真のような異様物がいつまでも浮き出てきます。
除草剤の残留性の高さを物語っていると思います。
残留していても、前年に撒いた除草剤が、翌年草を枯らしてくれることはない。
だから毎年毎年、これでもかと除草剤を撒く。
とんでもない悪循環です。
酷い家ですと、庭中に、このわかめ様の異様物が敷き詰められたようになっている。
歩くだけでも気持ち悪い。
踏んづけて揮発した空気を吸うと咳き込んだり胸が痛くなったり、頭痛に襲われる。
草が枯れるだけではない。微生物も昆虫も死ぬ。
どれだけ濃度を薄めても ・・・ 草が枯れ・虫が死ぬ。
土手では、土が脆くなり土砂崩れの大きな要因になっている。
【除草剤は猛毒です】
一口、口に含んで、ゴックンすると死にます。
絶対に試さないでください。
こういうものが、日本全国、津々浦々、隅々まで 都会も田舎も、信じられないくらい大量にばら撒かれている。
GW ~ 秋口頃まで、特に梅雨時前後は酷い。
田んぼも、畑も、畔も、道路も ・・・ 校庭も園庭も公園も ・・・ そして一般家庭の庭にも ・・・
上の写真は、除草剤で「れんげ」が枯れたのもです。この後すぐに田植えが始まります。
「グリホサート」 聞いたことありますよね。
代表的な除草剤の主成分名です。
この「グリホサート」は、気持ちを興奮させたり攻撃性を生じさせたりすることが、すでに1999年に報告されています。脳神経系を攪乱させるのです。
発達障害などの大きな要因になっていることは、容易に想像がつく。
学校も保育園も幼稚園も、そして公園も街路樹周辺も・・・
河川敷も林道も植林地も・・・
ゴルフ場も工場周辺も・・・
一般家庭の庭の中まで・・・
除草剤は地下に浸透する。
当然、地下水を汚染する。
地下水を汚染すれば、本来は浄化作用をしている地下水が、汚染を撒き散らす役目に変わってしまう。
地下水が汚染されれば、植物の根は、本来の働きを失う。
植物の空気浄化作用も失っていく。
土が汚染され、水が汚染され、そして空気が汚染される。
自然環境をことごとく汚染していく。
その中で、人間が健康を維持し続けられるだろうか???
当然、食べ物の中にも浸透している。
自然界に、三重苦・四重苦を強いるもの、それが除草剤です。
農作物に直接散布する防虫剤をできるだけ使用しないようにする農家さんはいますが、除草剤の使用をやめようとする農家さんはほとんどいません。
それどころか、年々エスカレートしていきます。
使用頻度だけでなく、その中身もどんどんエスカレートしています。
より多くの種類の草を、できる限り絶滅状態に ・・・ さらに ・・・ 絶滅状態ができるだけ長く続くように ・・・
こういうものが、ホームセンターなどで当たり前に売られているのです。
今では、農家が使う除草剤より、ホームセンターで販売されている除草剤の方が危険なものが多いだろう。
以下、とあるネット記事より、
●除草剤の摂取が急増
グリホサートは化学大手モンサントが製造販売する除草剤ラウンドアップの主成分。
現在は数多くの除草剤に含まれ、世界中で使われています。
日本では、農家向けに販売されているほか、家庭菜園用に小型の容器に入ったものが「グリホサート」や「ラウンドアップ」などの名前で、ホームセンターや100円ショップで売られています。
2015年、世界保健機関の下部組織「国際がん研究機関」は「ヒトに対しておそらく発ガン性がある」と結論付け、危険度を示す5段階評価で2番目に高い「グループ2A」に分類。
使用量の増加に伴い、世界的に安全性に対する懸念が高まっていますが、アメリカ・カリフォルニア大学の研究チームは10月、グリホサートの人の体内への摂取量が過去20年で約6倍に増えたとする調査結果を、「米国医師会雑誌(JAMA)」に発表しました。
(とあるネット記事、ここまで)
このニュースは、世界全体の話。世界全体で体内への摂取量が6倍。
では、日本では??? 数十倍になっていることは疑う余地がない。
農家だけでなく、一般家庭用にも飛ぶように売れている商品なのですから。
除草剤使用量は、ヨーロッパ諸国では激減している。東南アジア、中東、アフリカでは増えている。
そんな中、日本は、常に断トツトップの消費国であることに変わりはない。
先進国と言われる国の中で、いまだガンが増え続けているのは日本だけだ。
日本には、その要因があり過ぎる。
一番恐ろしいことは、国民一人一人に、真剣に考え対処する意識がないことだ。
「諦めムード」「仕方ないという空気」を見事に作り上げるのが日本の官僚の仕事!
そういう意味では、日本の官僚は、完璧な仕事を成し遂げていると言える。
その最大の役目を大手マスコミが担っている。
政治家に政治を司る力がないことは明白。裏で政治家を操っているのは官僚。
言うことを聞かない政治家のスキャンダルをこれ見よがしに報道させるのも官僚の仕事。
日本が進んできた道がなんとなく見えてこないだろうか???
このまま進むのか? それとも・・・
それは、みなさんひとりひとりの日々の生活の積み重ねの中の選択に委ねられている。
低農薬を認めている間は、農薬使用量とその危険性が減少することは決してない。
このことだけは忘れないでくださいね。
除草剤に限らず、防虫剤、殺菌剤も含めて・・・
【日本の農薬規制の矛盾】
有機塩素系農薬の「BHC」「クロルデン」「ディルドリン」という農薬は、農薬としては使用禁止になったが(使っても罰則規定はない)、シロアリ駆除剤として、より身近になって、今も使われている。
有機リン系農薬の「DDVT」も、農薬としての使用は禁止されたが(同じく、使っても罰則規定はない)、ゴキブリ駆除剤などの殺虫剤として、さらに身近に家庭内に入り込んで使われるようになった。
そして、今も、製造・販売されている。
同じ薬品が、農薬として利用する場合は法規制があり(農薬取締法)、農薬以外として利用する場合は法規制がなくなる。
シロアリ駆除剤、木材の防腐剤、ゴキブリ・ダニ・蚊などの殺虫剤、衣料用防虫剤などなどの製造・販売・使用には法規制が及ばない。
家庭内に入り込めば入り込むほど規制がなくなる。
この恐ろしい矛盾。
除草剤(枯葉剤)も同じです。
同じ農薬が、畑などで農作物に使用する場合は、農薬としての法規制がある。
しかし、駐車場や道路や運動場、公園などで使う場合は、家庭用品扱いとなり法規制の対象から外れる。
「除草剤は農薬ではない」と言う人がいるのは、こうした法規制の無知からではないだろうか。
同じ薬品で、同じ商品名で「農薬」と書いてあっても、農業以外で使えば農薬ではないことにする。
とんでもない法規制だと思いませんか?
これが、農水省、環境省、文科省、国交省の見解・回答なのです。
ホームセンターなどで飛ぶように売れている各種農薬関連商品。
その中には、非常に危険であるがゆえに、農薬使用制限・規制されたものもたくさんある。
農薬用として大量生産したものが、規制により行き場がなくなると、家庭用品に流用する。
その結果が、ホームセンターの園芸コーナーに陳列されている、溢れんばかりの家庭用品という名の農薬類なのです。
この事実だけは、きちんと頭の中に叩き込んでおいてくださいね。
話は逸れますが、
【大規模植物工場での無農薬リーフ野菜に大量の残留農薬】(三菱系企業)
何が起こっているんでしょうね。
無農薬なのに、しかも密閉工場の中で隣接農家からの飛散は皆無なのに・・・
残留農薬??? しかも基準値以上の!!!
大問題のはずなのに・・・ まったく報道されません。
どんな理由で報道されないんでしょう?
三菱ケミカル(株)の無農薬の植物工場で、残留基準値1 ppm の殺虫剤(ピレトリン)が、ベビーリーフに17 ppm 残留していた、というものです。
無農薬のはずの工場内で栽培された葉物野菜に、17倍の残留農薬。
この野菜は、イオンを中心とした全国の大型スーパーに大量に販売されていました。
6~8月に発覚して、10月に自主回収をしたそうです。
2ヶ月も経過してから、葉物野菜を回収できるはずありませんよね。
大問題になるはずなのに、一度たりともニュースで目にしたことはありませんね。
一般栽培の野菜の残留農薬が多かった、という話ではないんですよ。
農薬を一切使っていない、という密閉工場の中で起こったことなんですよ。
種明かしは、
野菜へ直接農薬散布はしないが、工場内の殺虫作業は日常的にしている。
工場内には、常に殺虫成分が高濃度で残留している。
直接散布する以上の高濃度の農薬が!!!
三菱もイオンも・・・ 何のお咎めもなし!!! チャンチャン、です。
植物工場で出来たものは食べないようにしましょうね。
農薬(防虫剤・殺菌剤・除草剤など)は、残留性をさらに・さらに高めるために、生物殺傷効果をさらに・さらに高めるために ・・・ 常に進化している。
農薬成分(有効成分=有害成分)そのものについては、分解性を高めたように見せかけ、微毒性のように見せかけながら、他の成分で、残留性・即効性を高めている。
他の成分で、必ずと言っていいほど使われているもの、
【合成界面活性剤】【マイクロカプセル(イソシアネート類)】【フッ素化合物(PFAS)】などです。
いずれも、残留性を高め、即効性を高め、いつまでも農薬の毒性が残るように仕向けるものです。
その上、その毒性は、農薬成分(有効成分=有害成分)そのものよりも高いものが多い。
農薬毒性試験では、これら助剤の混入していない成分だけで実施される。
助剤を混入させることで、その毒性は数千倍以上になる、という研究もある。
こうしたものが、農家だけでなく、一般家庭にまで当たり前に入り込んでしまった日本という社会。
ホームセンターに山積みにされている除草剤は、すべて、猛毒です。
EU諸国などで禁止農薬になったものが、すべて日本に持ち込まれます。
そうしたものをホームセンターなどで安売りしているのです。
それを喜んで購入する多くの消費者。
喜ぶのではなく怒らないといけないことなのに!
捨て場のない猛毒物質の処分場、それが日本という市場になってしまったのですから!!!
2024.06.27