今月の一枚
美作河井駅
岡山県美作市に移転した時から、少しずつ回ろうと考えていました。
我が家は、3つのローカル線
【JR姫新線】の佐用駅から東津山駅
【JR因美線】の東津山駅から智頭駅
【智頭急行線(智頭急行㈱)】の智頭駅から佐用駅
この3つのローカル線の三角形の中にあります。
この間の駅をひとつずつ回って、写真に残しておこうと ・・・
我が家は、【姫新線の楢原駅】と【因美線の高野駅】を直線で結んだ東側に位置します。
車で、東津山駅まで約30分 智頭駅まで約50分 佐用駅まで約50分 くらいの場所です。
ローカル線の廃線、利用状況を考えると致し方ないのかな??? と感じないでもないですが ・・・ そして、私は、鉄道ファンではないので、どうしてもという用事がなければ利用することもありません。
さらには、近年の柔軟剤・消臭剤の目に余るほどの利用により、公共交通機関を利用できる状況はさらに遠のいてしまいました。
柔軟剤を使っている人が座った椅子、その後にその椅子に座ると、自分の衣類に柔軟剤が付いて、動くたびに耐えがたいニオイを発するのです。
その衣類は、何度洗濯しても柔軟剤臭が取れない。
やむを得ず破棄します。
そんなことを何回も経験して、ここ10年ほどは一度も鉄道を利用したことがありません。
それでもそれでも ・・・
ローカル線は、歴史であり文化であり、かけがえのない財産だと思っています。
利用者は少なくても、利用している人にとっては、なくてはならないものです。
どうにかして残す方法はないものか???
残す方法はあると思うが ・・・ それを誰が実行するのか ・・・ その初期費用をどのように手当てするのか ・・・ その目途が付けば、採算を維持しながら残す方法はあると思う。
そんな想いも込めながら、何とか時間を作って、一駅ずつ紹介していきたいと思います。
時間が取れた時に、気の向いた駅をランダムに紹介しますね。
と言っても、その駅の歴史や駅周辺の生活環境などは分からないので、ただ写真を撮って掲載するだけですけどね。
ということで、
本日第1回は、
【因美線】の【美作河井駅】です。
因美線は、上下線とも、1日に6本の1両ディーゼル車が走るだけ。
ここを最初に選んだ理由は、移転して4年弱、一度もこの地名を耳にしたことがなかったから。
この駅から見える山の上に「矢筈城」があったようだ。
説明によると、開城から最後の城主がその地を離れるまで、戦により落城したことが一度もないという難攻不落の城として有名だったらしい。
駅を散策している間、人ひとり会うことがなかった。
しかし、開通した当時は、わりと栄えていた地域なのだろう ・・・ という想像は付く。
今は、ここに、観光列車としてのSL機関車を走らせよう、という運動があるらしい。
単なるイベントであったとしたら、すぐに廃れるだろう。
そうではなく ・・・
無駄な予算、無駄な補助金と揶揄されて、後を引き継ぐものが誰もいない ・・・ そんな地域振興を嫌と言うほど見てきた。
ボランティアではなく(時には必要だと思うが・・・)、地域の行事ではなく(地域行事との連携は重要だが)、中心となる人が、この仕事に生涯をかけたい ・・・ というものに!
そのためには、生計を維持できる体制を作らないといけない。
その後押しを、地域みんなで、補助金も含めて ・・・ 妬むことなく、協力し続けることができるかどうか ・・・
田舎の人の多くは、人がいなくなることは困ると思っているが、かといって、都会のような賑やかさを望んでいるわけでもない。そういう人が多い。
地域の自然を残し、地域の文化を残し、地域の財産を守る、そのために必要な人や資金が欲しいのです。
儲け過ぎれば足を掬われる。
儲けがなければ維持継続できない。
ここを、関わる人たちだどれだけ理解して、協力し合っていけるのか ・・・
これは、どの田舎にも共通することではないだろうか???
第1回目、一駅を訪ねて、こんなことを思ったしだいです。
2024.08.06