小布施ナス

○特長

長野県北部の小布施町で古くから作られている伝統野菜

皮、果肉とも堅めであるが果肉は非常に緻密で調理法により味わいが出る。

地元名物おやき、また粕漬け、味噌漬けなどの長期漬物、茄子ステーキなどで本領を発揮する

 

小布施町西部にある山王島という地区で明治初期に育種されたナスが「小布施丸なす」のルーツであるとされています。その後、小布施町を中心として栽培が盛んになり、「小布施丸なす」の名前で定着しました。しかし、昭和30年代になると大手種苗会社により研究開発された新品種が、栽培しやすかったことから、小布施丸なすは次第に市場から姿を消していきました。数名の農家は「小布施丸なす」の優れた特性を信じ、現在まで栽培を続けてきました。

茄子田楽                       茄子田楽

実は硬くしっかりしており、煮くずれしにくいです。

肉質はきめ細やかで独特の食感を持ち、ほのかな甘みとコクがあります。

調理法は、油との相性が良く、味噌が合いますので、「なす田楽」がお勧めです。

半分にした実に切れ目を入れ、じっくりと油で揚げて、田楽味噌を塗ってオーブンで軽く焼いたら完成です。

信州の定番は「なす味噌」。2センチ程のサイの目に切ったナスと同じく切ったピーマンやししとうなどと多めの油でしっかりと炒め、最後に味噌と砂糖で味付けします。ご飯のお供にどうぞ。

もちろん、信州名物のおやきにも。また、天ぷらや麻婆ナス、蒸しナスやその他に煮くずれしにくいのでカレーやラタトゥーユなどのスープ類、煮物にも幅広くご利用いただけます。

 

なす■丸なすの「おやき」の作り方

「おやき」は、家によって材料や作り方、味が違い、具は山菜、野沢菜など季節によって変わります。一般的な作り方は・・・ ぜひお試しください。

 

(材料・5個分)

皮 : 小麦粉150g、菜種油大さじ1、塩少々、水1/2カップ

 : 丸なす約2個、味噌40g、菜種油小さじ1、大葉適宜

 

1、       皮の材料を,水を注ぎながらしっかりこね、耳たぶくらいの硬さにしたら棒状にまとめて,ぬれ布巾をかけ30分以上寝かせる。

2、       丸なすをニ~三等分の輪切り(大きいものは半月切り)にして横に切り込みを入れて味噌と菜種油、刻んだ大葉を混ぜたものを多めにはさんでおく。

3、       1を5等分して丸め、麺棒などで薄く伸ばした薄皮で(打ち粉を使うなら片栗粉を使います)なすを包んで蒸したらできあがり。

 

これが京都でできたら加茂ナスなんです。値段は倍くらい違って、もはやブランド。

こちらも負けないくらい美味しいおなす。田楽やじっくり焼くのがオススメ。今の季節、焼くなら普通のなすよりもこちらが良いですよ。

(にんぽう倶楽部では、加茂ナスを育ててますよ! お楽しみに!)