亜硝酸ナトリウム

【用途】

食肉製品(ハム・ベーコン・サラミ・ウインナーソーセージなど)、鯨肉ベーコン、魚肉ソーセージ、魚肉ハム、イクラ、スジコ、タラコ(明太子を含む)などに発色剤として使用されます。

肉製品や魚卵などが黒ずむのを防ぎ、ピンクの状態に保ちます。

肉は空気中に放置しておくと変色してしまいます。

色の悪いハムやソーセージでは売れないだろうという大手メーカー側の勝手な考えで、この亜硝酸ナトリウムが添加されています。

発色剤としてこの亜硝酸塩を肉に含まぜると、いつまでたってもピンク色のままになるのです。

【注意点】

食品添加物の中では、急性毒性が非常に強く、魚肉・魚卵・食肉などに含まれるアミンと胃の中で結合して、発がん性物質のニトロソアミンに変化します。

日本人に胃がんが多いのは、ニトロソアミンが原因ではないかとの指摘もあるほどです。

中毒例を元に人に対する致死量を推定すると、0.18~0.25gとなります。

猛毒の青酸カリの人に対する致死量は0.15gなので、仮に、亜硝酸ナトリウムの致死量を0.18gとした場合、猛毒の青酸カリウムと同じレベルの毒性を持つことになります。

食物に青酸カリウムが含まれると言われたら、たとえ微量でも果たして口にするでしょうか?

医師の証言からも、アレルギー体質を持つ人の中には、重症の気管支喘息を発症する物質だと言われています。

特に乳児は敏感で、そのためアメリカではベビー食品への使用は禁止されています。

何故、こんなに色がきれいなんだろ?

 

【硝酸ナトリウム、硝酸カリウムも危険】

硝酸ナトリウム、硝酸カリウムも食肉製品(ハム・ベーコン・サラミ・ウインナーソーセージなど)や鯨肉ベーコンなどに発色剤として用いられ、肉製品の色が黒ずむのを防止し、ピンク色に保ちます。

硝酸カリウムが体内で亜硝酸カリウムに変化し、アミンと結合してニトロソアミンができると発がんの危険性が高まります。

硝酸ナトリウムについては、人間が1g以上摂取すると中毒症状を起こし、8g以上摂取すると死亡する人が現れるとされています。