今月の一枚

冬の葉物野菜

耕作放棄地どころか・・・ 産廃処分場状態だった畑。

20201106 整備前の畑(廃棄物)

 

 

 

 

 

 

 

 

3年目に入った畑の状況です。

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3年間、一番意識したことは、土の中に空気を送り込むこと・空気の通り道を常に確保しておくこと・湿気の多い箇所に湿気が滞らないように溝切をしっかりしながら、その部分の畝立ては他より高くすること・・・

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そうすることで、1年目とは比較にならないほど、常に湿気を含みつつサラサラで、ものすごく水はけのいい畑になってきました。

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草の種類も1年目・2年目・3年目、驚くほど変わってきました。

野菜の成長を妨害することなく、ともに助け合うような草が増えてきたような気がします。

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夏草はまだまだ「野菜と仲良し」とまではいきませんが、少しずつ変わって来てくれると思います。

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しっかりとした旨味のある味、でも全くと言っていいほどアクがない。

理想の野菜の味にかなり近づいています。

時々腐っていく株がありますが、それも昨年に比べるとかなり少なくなってきました。

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どれだけ放置しておいても、腐らずに枯れてカリカリになっていく野菜。

冬の間であれば、畑で抜いて、その場に放置しておいても、霜や雪に晒されながらも、春まで食べられる状態で維持し続ける野菜。

そこまで行くにはあと数年かかるのかな? という感触です。

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猪や鹿がやってきても、アクのある土の部分を教えてくれるだけで、野菜たちを狙い撃ちすることは決してない。

 

そういう畑は、その場にいるだけでものすごく気持ちがいい。

 

これまでいろんな人の畑を訪問してきたが、ここまでのことを意識している人はあまりいなかった。

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動物対策は、物理的にすることではなく、動物と人の感性で進めていくことなのでは・・・

私はそう感じている。

もちろん、理想だけでは何ともならないことがあることは十分承知の上で・・・

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じゃがいも、さつまいも、里芋などの芋類 や 窒素成分を地中に送り込みやすい大豆などの豆類など や お米 は、かなりの年月を無肥料 かつ 自家採種 で 続けないと、猪の被害に遭いやすい、ということは体験済みの上でのお話です。

 

できれば、これから先も、電気柵などの物理的な動物対策をせずに、野生動物たちとの【棲み分け】や【共生方法】を模索していきたいと思っています。

 

動物たちの住処としての山、人との共生部分としての里山、人が管理しつつ時々動物が紛れ込む果樹園、そして畑や田んぼ、その先に私たちが住む住居部分、 そんな姿が目に浮かびますが・・・ これからの時代にそれを望むのは難しいかもしれませんね???

2022.12.03