気の向くままつぶやき

タネを守ろう???

【タネを守ろう!】

 

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タネを守る活動が全国各地で活発に行われています。

すばらしいことだと思います。

どんどん広げていって欲しいと思います。

できれば、日本の小規模農家が維持継続できるような法律に作り変えるくらいの大きな活動になって欲しいと思っています。

 

そう願っていますが・・・

私は、どこか他人事のようにその活動を眺めています。

 

政治や行政や企業への働きかけと、「タネを守ろう」という掛け声、そればかりが大きくなっていく中で・・・ 現実的な種を守る日常生活が置き去りになっている。

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法律が変われば、タネを守ることができるのだろうか?

行政機関がタネを守る機関を設置すれば、タネを守ることができると思いますか?

 

何のためにタネを守るのでしょう?

「日本の食」「安全な食」を守るために【タネを守る】 どのように・・・

 

そのタネを使って作物を育て、育った作物を食べる人が増えなければ、そのタネを守ることはできない。

当たり前のことだと思います。

きっと、誰でも分かりますよね!

 

タネを守ることができなければ、安全な食を守ることができない。

その種は、どんな種???

ほとんどの人が、どんなタネか知らない。

 

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守る必要のあるタネから育った作物を食べているかどうかも分からない。

というより、それを選んで食べている人はほとんどいない。

結果だけ見れば、市販の0.000001%くらいしか固定種・在来種の野菜は売られていないのですから。

 

そういう人たちが、声高に「タネを守ろう!」と大声を上げて頑張っている。

そういう活動も大事かもしれないが・・・

それ以上に大事なことがある。

それは、【固定種】【在来種】のタネで、農薬や肥料を一切使わずに育てられた農作物をしっかりと購入し続け、食べ続けることです。

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そういう人が増えない限り、どんな大きな活動をしても、どんな法律を成立させることができたとしても・・・ タネを守ることはできない。

そういう人がほとんどいないから・・・ グローバル企業の思うままの法律が出来上がっていく。

 

政治家も農水省も各行政機関も・・・ 固定種や在来種のタネをきちんと選択して野菜を購入している人がほとんどいないと認識しているから、好き勝手に進んでいくのです。

 

日常生活の中で、タネを守るためのことを何もしてこなかった人たち・何もしていない人たちが、自らの生活を見直すことなく、政治や企業の批判をし、お祭り騒ぎの活動に盛り上がる。

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タネに限らず、食に限らず・・・ どれだけ同じ繰り返しをしていくのだろう???

 

合成洗剤や農薬を使っている人が、ホタルやアユを守る活動を楽しんでいる・・・

これなどは、言うに及ばず・・・

 

【遺伝子組換え農作物反対!】と声高に叫んでいる人たちが、日々、【遺伝子組換え大豆】や【遺伝子組換えとうもろこし】で作られた“添加物”漬けの食品を買い漁る。

 

【学校給食に有機栽培農作物を!】という活動をしている人が、農薬漬け野菜を日々平気で購入している。

 

 

 

悪い結果が出ることを日々繰り返しながら、その悪い結果を「何とかしよう!」という運動・活動に盛り上がる。

 

いったい何がしたいのか・・・ マッチポンプゴッコ???

 

お祭り騒ぎ・楽しむためのイベントを、いかにも世の中のためのことのように見せかける。

近年、世間で実施されている環境活動などは、ほぼ100%と言っていいのではないだろうか?

 

なぜなら、参加している人、その人自身が、活動の目的とは真逆の日常生活を平気で送っているのだから!!!

 

【タネを守ろう!】

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もし、本気でそう思うのであれば・・・

本気で【固定種】【在来種】のタネで【農薬】【化学肥料】を使わずに育てられた農作物を、日々しっかり食べよう!!!

タネを守るということは、そういうことなんです。

 

 

にんぽう倶楽部では、もう20年近く前から、

 

【固定種】【在来種】【自家採種】のタネで【農薬】【化学肥料】を一切使わずに育てられた(育てた)農作物の野菜セットの販売を続けています。

当時から、【F1種】のタネで育てられた野菜は、一切販売していません。

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いろんな方が、【タネを守ろう】という活動への参加の声掛けをしてくださいます。

活動も大事だと思いますが・・・

まずは、タネを守り続けるという実質的な日常生活をしっかりと送ろうよ!!!

 

私は、今では、対外的な活動の時間を、自家採種の野菜育ての時間に充てたいと思っています。

20年以上前から、【タネの大切さ】を訴え続けてきましたが、耳を傾けてくれる人はほとんどいませんでした。皆無と言ってもいいほどです。

 

法律が変わった途端に、または法律が変わりそうになると・・・ 目の色を変えて騒ぎ出す。

何ごともそうですが、その時には、もう出来レースは完全に出来上がっているのです。

 

そうなる前に・・・ 何事においても・・・ 日々の生活の中で、きちんと考えた選択をしていかないといけないのでは!!!

 

そういう人が増えない限り・・・

永遠にマッチポンプゴッコが続くのでしょう・・・

 

 

≪ マッチポンプ ≫ とは =

✘ 「自らマッチで火をつけておいて、それを自らポンプで水を掛けて消すと言う意味で 偽善的な自作自演の手法・行為を意味する和製外来語」

✘ 「自分で起こしたもめごとを鎮めてやると関係者にもちかけて報酬を得ること

✘ 「右手のマッチで、公共料金を上げて、物価値上げに火をつけながら、左手のポンプでは、物価値上げを抑制するがごとき矛盾したゼスチュア」

✘ 「裏で問題を起こし、表では問題を解決する素振りを見せる状態もマッチポンプ」

 

農薬や合成洗剤を使って、メダカやホタルやアユを殺して、「メダカを守ろう!」「ホタルを守ろう!」「アユを守ろう!」と活動すること ・・・ まさにマッチポンプなのでは?

 

遺伝子組換え農作物(ゲノム編集作物も含む)やF1種の農作物ばかりを食べている人たちが、「タネを守ろう!」と活動する ・・・ これも、まさしくマッチポンプですよね。

 

もっときつい言い方をすれば、【悪への加担者】が【その悪の批判や排除活動】をする。

問題は、【悪に加担した日常生活をしている】という自覚が全くないこと。

 

困った社会になったものです。

2023.03.06