気の向くままつぶやき

マニピュレーター

【増殖するマニピュレーターと波風を立てたくない人たち】

 あなたの住む地域に、「その地域の『首領(ドン)』と言われる人はいませんか?
 あなたの仕事の業界に「カリスマ」と言われる人はいませんか?
 あなたのママ友の中に「あの人にはきちんと挨拶をしておかないとダメだよ」と言われている人はいませんか?

 もし、そういう人がいたら、その人はほぼ例外なく「マニピュレーター」です。
 できるだけ、その人に関わらないで生活できる方法を作り上げていきましょう。
 これは、わが身を守ることだけが目的ではありません。
 マニピュレーターに関わらない人が増えることで、「見え辛い社会悪」のまん延を防ぐことができるようになるのです。
 国会議員などの派閥の長は、例外なくマニピュレーターでしょう。
 政治家でなくても・・・ スモールサイズのマニピュレーター率いる集まりが、日常生活の中に溢れかえっていることに気付いて欲しいと思います。
 日常生活での具体的な例の前に、以下の書籍を紹介します。

書籍 『他人をコントロールせずにはいられない人』
片田 珠美 著  朝日新聞出版 発行
この書籍によると、
【マニピュレーター】=【他人を支配し操ろうとする人】
とある。

解説には、
「厄介なことに、彼らは、うわべは“いい人”で、他人の不安や弱みを操ることに長けている。職場、家族、友人・・・世間はマニピュレーターで溢れている」とある。
 今の日本、政治、経済、健康、環境、教育、そして外交 ・・・ いろんな社会問題が山積しているが ・・・ それらが一向に解決の糸口さえ見えないのは、この【マニピュレーター】の成せる技なのでは! と感じることが多い。

 私自身も、若い頃から、ことある度に、この【マニピュレーター】に苦しめられてきた。
 実は、今も、相当苦しめられている。

 私の場合、性格上、操られることは少ないと思うが、【マニピュレーター】は、私のことを利用価値ありと判断し、私を操ろうと近づいてくる。しかし、思い通りに操れないと判断すると攻撃の対象にされる。
 私は、【マニピュレーター】の卑怯さ・狡さを黙って見過ごせないタイプなので、その卑怯さ・狡さを本人にぶつけることが多い。
(今は、本人にぶつけず、起こった事実などをこの情報版やメルマガに掲載することが多いが・・・)
 そのため、【マニピュレーター】からさらなる執拗な攻撃を受けることになる。
 本当は、「反応しない」「関わらない」「無視する」「できれば遠く離れる」のが得策と分かっているが・・・ それで社会が良くなるのだろうか? と考えると、居ても立っても居られなくなる。

 また、【マニピュレーター】に操られている人が身近にいると黙って見ていられない。
 純粋な人がマニピュレーターに信奉して、卑怯なことを卑怯なことだと気付かずに、良いことをしていると思って突き進む姿を見ていられなくなる。

 何度も何度も苦しい痛い想いをしてきたので、少しずつ対応の仕方は変わってきたが・・・ 
それでも・・・やっぱり・・・
 【マニピュレーター】からターゲットにされている人たちの多くは、自分がターゲットにされていることになかなか気づかない。
 【マニピュレーター】は、一見、優しくて、面倒見がよく、親身に相談に乗ってくれるからだろう。それこそが、弱みを探り、操っていくための手順・手段であるだけなのに・・・ だから困っているように見える人には特段に優しく近寄っていくのです。
 操られている人たちは、初期の段階では、「おかしいのは自分」「問題があるのは自分」と思い込まされ、見事に【マニピュレーター】の術中にはまっていく。

 善人の仮面を被って、他人の不安や弱みを操ることに長けている。
 相手を一段劣った立場におくように策を弄し、意のままにコントロールしようとする。

 社会的に知名度のある人に対しては、逆に、持ち上げて持ち上げて、ご機嫌取りをし、その上で意のままに利用しようとする。
【他人を意のままにコントロールしないと気が済まない人】ということになる。

 利用したい相手に何かトラブルがあるとチャンス到来・・・ 活き活きと近づいてきて解決役を装う。
 時には、陰でトラブルが起こるように仕向けて、その解決役を装い、自分が解決したかのように見せかける。放火犯が一番に消火活動をするのに似ています。

 手に入れたいもの(情報・ブレーン・利権などなど)を持っているターゲットに近づき、あらかじめ信頼させておく下準備は入念にする。巧妙かつ用意周到に。
 「口がうまい」 「他者の欲望を察知する能力に長けている」 「虚栄心をくすぐり喜ばせようとする」
 相手が自分に対して「信頼」「過大評価」「理想化」「無批判」となる頃を見計らい、言いなりにさせる動きが始まる。
 相手が自分のことを理想的な人物だと勘違いし、惚れ込み・催眠・洗脳状態になれば、あとは思い通りに操っていくだけ。
 相手は、新興宗教の信者と同じ状態になっていく。
 「おかしいな~~~???」と思うことがあっても、
「この人が私を騙すはずがない」
「きっと、私には分からない深い目的や理由があるんだ!」
「信じてついていこう!」となっていく。

逆に、相手が矛盾に気付き、騙されていると気付くと・・・ 時には修羅場となることもある。
 マニピュレーターは、研修・ミーティングという名の説得を繰り返す。それでも操れないと分かると執拗な攻撃・追い出し・追い討ちを、絶妙に仕組む。
 残るも地獄・去るも地獄・・・信じ込んで生活費までつぎ込んだ新興宗教そのものですよね。
 「矛盾に気付いた人」は、「信じてついて行こう」という人たちにも苦しめられることになる。
 信じている人は、矛盾に気付いた人の言動が間違っていると思い込まされているから。

 誰でも多かれ少なかれマニピュレーター的要素を持っている。
 その要素を持っている人と、マニピュレーターとの決定的な違いは、マニピュレーターは、実に巧妙で、利用している相手に気付かれないようにことを進めていく点だ。
 また、会う人会う人ほとんどのすべての人について利用価値があるかどうかの品定めをしながら、価値ありと判断すると巧妙に積極的に近づこうとする点だ。
 様々なイベントを企画したり、様々なイベントに参加して仲間探しを繰り返す人には注意したほうがいい。

 一旦、マニピュレーターに関わってしまうと ・・・ 気付いたときには時すでに遅し ・・・ 

マニピュレーターの意のままに動かなければ、もっと苦しい現実が待っていることをちらつかせ(実は脅し)、黙って従う方が楽だと思い込まされる。
 多くの人は、この時点で、「黙って従っていたほうが楽だ!」と考えてしまい、結果として、波風を立てない人が増産されていく。
 【身勝手なマニピュレーター】と【その信者】と【波風を立てたくない人】で溢れかえってしまった日本。

 これは、政界・官界・経済界だけの話ではありません。
 家庭の中にも・・・ 地域社会の中にも・・・ 趣味の会の中にも・・・ ママ友の中にも・・・ 小さな会社の中にも・・・ あなたの周りにも溢れかえっています。
あなたの周りを、し~~~っかり観察してみてください。
 おそらく、あなたも、その中のどこかに所属していることでしょう。
 そこから脱皮する勇気のある人が増えない限り、どんなきれいごとを並べ立てても・・・ 決して安心して生活できる社会にはなることはない。
そのことに気付いて欲しい。飛び出す勇気を持って欲しい。

 組織をまとめあげたトップは褒め称えられますが、実は、マニピュレーターの成せる技、と言えます。成功者と言われる人は、その多くはおそらくマニピュレーターでしょう。

 マニピュレーターの陰には、数限りない苦しむ人が生み出されていることを忘れてはならない。
 どんな手立てをとってもいじめがなくならない。
自殺が減らない。
不正が減らない。
当然なのです。
なぜなら、その組織を動かす中心人物の大部分がマニピュレーターなのですから。

 大きな組織になって行く過程でどれだけの人間を犠牲にしてきたか・・・ それが語られることはほとんどない。
勝者の論理が常に優先される社会だから! そこに心落ち着く社会はない。
 マスコミで騒がれるような有名人だけの話ではない。
 同じようなことが、身の回りで気付かないうちに繰り返されているのです。

 目的の相手を孤立させるのは、マニピュレーターの常套手段。
自分に依存をさせて相手を支配するためだ。
 孤立させるために不和の種を蒔くことも得意だ。
 目的の相手に、あること・ないこと吹き込み不信感を芽生えさせる。
 しかも・・・ 直接的でなく、一般論として語ることが得意。
 疑問を抱いたり・騙されているのではないかと感じ、質問すると・・・ 「気にしすぎ」「自意識過剰」「被害妄想」などと誤魔化し・とぼけて逃げることも得意。

 邪魔な相手だと感じると、その相手を蹴落とすために巧妙なウソの情報を流すことも多い。
 
情報を流された側が、「それは嘘だ!」と言っても、その前に既に、周りの人間に対しての情報操作がしっかりなされているので、嘘だと思ってもらえずに、ターゲットとなった人間は一層孤立化していくことになる。
 マニピュレーターの周りにいる人間は、他者の誹謗中傷などを信じ込みやすい人が多い。
 マニピュレーターは、それも分かった上で巧妙に付け込む。
 と同時にマニピュレーター自身が被害者面し、相手を悪者にすることにも長けている。
 周りの人は、「火のないところに煙は立たない」と信じ込まされているので、ターゲットとなった人が何を言っても信じてもらえない。マニピュレーターの狙いはそこにある。

 微妙な脅かしはマニピュレーターの常套手段。
 「君のためを思って言っておくけど・・・」 この言葉を聞いたら、マニピュレーターだと思え!
 それは、君のためではなく、君を自らの思い通りに操るための方便でしかないのだから。
出会って間もないのに「家族同然だから・・・」なんて言いながら近づいて、何かにつけて親切にしてくる人間は、さらに要注意!!!
親切を受けている間にその術中にはまってしまう。

 明白な脅かし文句を一切使わずに暗に脅かし、相手を自分の思い通りに操作する。
それができるのが優秀なマニピュレーター。

 マニピュレーターの多くは、出会って間もない人間から見ると、何が目的なのか・何が目当てなのか分かりにくい。ただただ親切な優しい人に見えることも多い。
 手口をじっくり観察し、これまでの経緯や周囲との関係などが分かってくると、その目的・秘められた思惑が顕わになってくる。(しかし、それを見抜けない人が圧倒的に多い)

 それを見ぬく人間がいると、上記のような方法を駆使しながら、その人間を蹴落とそうとする。
 邪魔者を蹴落とし、自らのチャンスを掴むことを同時進行させていく。
 マニピュレーターは、支配欲求を満たすことで得られる満足感と快感を持ち続けるために、マニピュレーターであり続ける。

 マニピュレーターが上司の場合、部下は命令や指示に従わなければならない。
 逆らえば自分が酷い目に遭う。いきなり追い出されたら路頭に迷う。
いつしか言いなりになっていく。
逆らいさえしなければ・嫌われないようにしていれば、生活は維持できる。
そんな思いで生活する人が急激に増えている。
 それだけ、マニピュレーター的人間が急増しているということだ。

 自分の思い通りにしないと気が済まないマニピュレーターがトップにいる組織は、従順でない人間を排除し、周囲をイエスマンで固める。
 組織のメンバーの意見は聞くが、それは、話し合った上でことを進めていくためではなく、自分に対して、【“従順な人間”と“従順でない人間”の棲み分け】をするためであり、決して、あなたの意見を尊重しているわけではない。この点は、見逃さないように観察しよう!!!

 マニピュレーターは、相手が持っている権力や影響力を見定めて態度を変えるのも得意だ。
 
「人間カメレオン」それがマニピュレーターだ。
 カメレオン処世術が身に付いているので“いい人”のフリをするも得意。

 【平気で手の平を返す】
【“いい人”のフリをする】
【周りの人間に分からないように巧妙に陰湿な嫌がらせをする】
それがマニピュレーターだ。

 こういう人は、罪悪感を覚えることがない。
反省も後悔もしない。
良心が咎めることもない。
 このタイプは、政治家や実業家には特に多い。
 他人の屍を超えてすら進むからこそ成功できる、とも言える。

 マニピュレーターは、都合の悪いことは、頭の中でなかったことにしてしまう。
 他人を道具としかみなさない。そのことに一切罪悪感を覚えない。
 出会った人間を、自分の道具にできるかどうか、無意識に品定めする癖が付いている。

 これまでの話とは裏腹に、マニピュレーターは、実は“びびり”が多い。
が故に、それを知られることを極度に恐れている。
 と同時に、自分が策を弄してやっている手口を知られることも恐れている。

 マニピュレーターは、ターゲットを嗅ぎ分ける嗅覚が非常に鋭い。
 ターゲットになりやすいタイプの代表格は、

【疑うことを知らない素直で純真な女性】

 【疑うことを知らない素直で純真な女性】は、相手の真意を見抜くことができないから!
 【疑うことを知らない素直で純真な女性】は、仮に、疑念や不信感が頭をもたげてきても・・・ 「そんなはずはない!」と自らに蓋をしてしまう人が多い。

真実を知る努力をしない、それ以上に、真実に直面することへの恐怖が強い、それが純真な人の特徴だ。
自覚のない中で思考停止になっている。でも本人は気付いていない。
だから・・・純粋な人、素直な人は、悪人のきれいな言葉や見せかけの優しさに簡単に騙される。
 そして、洗脳・マインドコントロールされていく。
それこそが、マニピュレーターの狙い目だ。
 
次いで、狙われやすいのは、【新入社員】 【異動してきたばかりの人】 【引っ越してきたばかりの人】など
 まだ周囲に馴染んでおらず、状況・事情が分かっていないから・・・ そういう人たちに、“いい人”を装って近づいて、思い通りに操ろうとする。

 何となくおかしいと感じても、その時点では、マニピュレーターの親切な申し出を断りにくい。そうした心理に付け込むことも得意なのがマニピュレーター。
 ターゲットにされやすいタイプの人たちは、
「自分自身をいい人として見てもらうために真実を知る努力を怠る、見てみないフリをする」
「できるだけ波風を立てないようにする」
「不審を感じてもできるだけ言わないようにする」
「何も言わないことが良いことなんだ、と自らの態度を正当化する」
 こうして、マニピュレーターと波風を立てたくない人たちの思惑が一致していく。

 【何となくおかしいぞ】 【明らかにおかしいぞ】 と思うことがあっても見て見ぬフリをする人を取り巻きにすることができれば、それこそがマニピュレーターの狙いどころ。
 見て見ぬフリをする人が増えれば増えるほど、新たなマニピュレーターが増殖する社会になっていく。

 マニピュレーターは、口がうまく、トラブルを解決できるように装うのも、エサで釣るのも得意。
 不安を抱えている人に、「人生を好転させられるかのような幻想を与える」ことにも長けている。
 その人の夢や幻想に適合していそうなことをチラつかせる。

【“いい人”を装いながら騙す】
【底意地の悪さを善人の仮面で巧妙に覆い隠す】

 ≪ 夢見る夢子ちゃん ≫ は、思いのままに操られていく。

≪“波風を立てたくない”“夢見る夢子ちゃん”≫ は、絶好のカモとなる。

 マニピュレーターは、自分の言うことを聞く人間を“いい人”とみなす。そして、自分の目的を達成するために利用する。
利用された人間が傷ついても同情は覚えない。
傷ついた人間は、マニピュレーターによって孤立するように仕向けられる。
傷ついた人間を助けようとする人間が現れると、その人間の悪口を吹き込む。それを真に受けやすい人間がマニピュレーターの餌食になりやすい。
結局、適切な助言を与えてくれた人を遠ざけることになり、さらに孤立し苦しむ。
マニピュレーターは、それさえも狙い、意のままに操ろうとする。
マニピュレーターは、不審を持ちながら従っている人間を嗅ぎ分ける嗅覚を持っている。
そういう相手に汚れ仕事や不正(合法・違法を問わない)を押し付け、うまくいかないときは、その相手に責任を押し付ける。

 マニピュレーターは、「○○が、✘✘と言っていた」という嘘を流すのも得意だ。
 嘘を流された人間は、その場を離れたくても、次の仕事や次の住処を見つけられないと、その場にしがみつくしかない。そこまでの状況を見越してのウソの流布、あの手この手で相手の信用を地に落とし・・・
その挙句に、相手が「被害者意識が強い」かのように周りの人間に思わせ、自らの言動を正当化する。
 微妙なウソやトラブルのでっち上げ、不和の種を蒔いての誹謗中傷、ものすごく手の込んだ根回し・・・
 相手が苦しめば格好の鬱憤晴らし、そういう人間が増殖している今の日本。
 悪人が善人面して世の中を闊歩する。
成功者と言われるようになると異論を唱える人が極端にいなくなる。
異論を唱えれば、異論を唱えた人が妬んでいるかのように思われる。それが今の日本。

 マニピュレーター的人間は、昔から一定割合で存在していたが、近年特に急増している。
 マニピュレーターは、表向きの姿とは違い「悪性のナルシスト」が多い。
 大人になっても継続される悪性のナルシシズムは、その性根をかえるのは困難。
 つまり、マニピュレーターを変えるのは無理、という前提に立って、自分の身を守ることを考えないといけない。

 しかし ・・・ 現実はそうは甘くない。簡単には見抜けない。
 マニピュレーターの思惑通りに動いてしまっている人たちは、自分がターゲットにされていることに全く気付かない。気付かないからマニピュレーターの思惑通りに誘導されていく。
 うわべは“いい人”で他人の不安や弱みに付け込む達人、その正体を見破るのは難しい。

 自分の欲しいものを手に入れるためには、自分の正体がばれないようにしないといけない。
そのためにあらゆる策を講ずるのがマニピュレーターだ。

 でも・・・よ~く観察していると、“微妙な噓”や“相手によって言うことが違ったり”・・・ 関わる複数の人から話を聞いてみると、その実態が見えてくる。
 だが、残念ながら・・・ マニピュレーターに傾倒してしまった人は、その確認すらしようともしない。
 「私はあなたの味方だ!と言う人間」や「俺の言うとおりにしていれば大丈夫だ!と言う人間」は要注意だ。
 そういう人間に対しては、「批判的なまなざしで観察」することが重要・必要だ。
 そうしないと、思い通りに支配されていってしまう。
 「私は味方だ、と言っているのだからそんなに変なことはしないだろう」とか「いつも笑顔で“君のためを思って”と助言してくれるのだから、私を蹴落とすようなことはしないはず」などと考えて接していくと、いずれ散々な目に遭わされる。

 それを見抜くには、直感も大事だ。
直感力を養う必要があるが・・・それには、痛い目に遭わないと磨けない・・・という現実が待っている。
 何度も痛い目に遭うと、どんどん直感が鋭くなってくる。
 しかし、多くの人は、痛い目には合いたくないという思いが強く、波風を立てない選択をする。
だから、いつまでたってもマニピュレーターを見抜けるようにならない。
 こうして、マニピュレーターが増殖されていく。

 マニピュレーターが増殖する社会の特徴は、マニピュレーターから嫌がらせをされている人がいても、その周りにいる人たちが気付きさえもしない、そういう人が人がどんどん増えていくことだ。

 マニピュレーターに洗脳された人たちが、マニピュレーターから嫌がらせをされている人たちをいないことにしてしまう。
 マニピュレーターは、「社会に役立つことをみんなでしよう」的な雰囲気で周りを巻き込むことが多い。
 故に、一層、洗脳された人たちが騙されていく。
 マニピュレーターの一番の目的は、

“社会に役立つ”ではなく、【自分の思い通りに周りの人間を操ること】だ。
 
そのための方便として「社会に役立つこと」は利用しやすい、それだけのことだ。
 だから、良いことをしているように見える人がどれだけいても、それが広がることがなく、逆に見えない所に苦しむ人を増やす社会になる。
 もし、本当に社会を良くしたいと思うのであれば、自分が尊敬する人がマニピュレーターであるかどうかをしっかり観察すること、それが第一歩です。
そして、マニピュレーターだと分かってしまったら・・・とにかくその人から離れることだ。
 しかしこれもまた難しいこと。
 なぜなら、マニピュレーターの言いなり(本人は、言いなりになっていることさえ気付いていない人が多いが・・・)になっている人の多くは、依存体質が沁み込んでいて、その人の許を離れたら、自分一人ではやっていけない、と考えている人がほとんどだからだ。

 相手にそう思わせるためにも、マニピュレーターは、自らを実際よりも大きく見せ、自分の力を誇示することが多い。
 相手を一段劣った立場に留めておくことで優越感と快感を味わい(それを相手に察知されないようにしながら)、同時に自分の思い通りに相手をコントロールしていく。
 相手は、離れたいと思っても、離れて大丈夫だろうか・・・と不安になる。
 自ら考えて決めるのが苦手だったり、責任を伴う判断をしたくない人だったり・・・そういう人は マニピュレーターに従うだけでいい。
(マニピュレーターは、自ら考えることが苦手な人間に対して、自ら考えたと勘違いさせながら誘導するのも得意)
そういうカモを選ぶことにも長けているのがマニピュレーターだ。

 心理学の歴史上、マニピュレーターは改心することはない。

 マニピュレーターの大きな特徴として「改善の不可能」を挙げている。
 マニピュレーターは、自らの人格の異常性に悩むことは滅多にない。

 マニピュレーターから身を守るうえで最も大事なことは、「1対1」にならないこと。
 マニピュレーターは、「1対1」で話をしたがる傾向がある。
 微妙な嘘で相手を誘導するためには、多人数相手ではバレてしまうからだ。

 一般論で誘導するときは、ミーティングと称して全員を集めての洗脳講義を怠らない。
だから騙される人が後を絶たないのでしょう。

しっかり考えてみて欲しい。
 「自分の思い通りにあなたを“コントロール”しようとする人は、あなたにとって、本当に大事な人ですか?」
 その人に嫌われないようにすることは、そんなに大事なことですか?
 たとえ、大きな苦しみが待っているとしても、マニピュレーターと縁切りをしないと、ますます泥沼にはまってしまう。
さもなければ、一生、マニピュレーターにコントロールされた生き方を続けることになる。

それは、すなわち、あなた自身が、【社会悪】を蔓延させる道具であり続けるということです。
 知らず知らずに悪に加担するようになってしまうことだけは避けて欲しい。

 ヒトラーの右腕として虐殺を取り仕切った「アイヒマン」は、その後の裁判記などから、「危険人物」「殺人衝動のある人」「いかにも悪人」「サディスティックな人格」「ユダヤ憎悪」「反ユダヤ主義」「狂信的なナチス党員」そのどれでもなかった。ごく平凡なドイツ人であった。
 そんな人間が、どうしてあんな凶悪なことができたのか・・・
 最大の要因は、【思考停止】

自分のしていることがどんな事態をもたらすのかに考えが及ばない。
 
気付かぬうちに、マニピュレーターの思惑通りに淡々と職務を全うする。
 
日本人には、「アイヒマン」タイプの人間が非常に多い。
 
今の日本の大企業は「アイヒマン」だらけ、と言っても過言ではない。
 大企業だけでなく・・・ 中小企業も・・・
 
「他人を喜ばせたい人間(これには説明が必要だが)」
「自信のない他力本願人間」
「見せかけの幸福を手放したくない人間」
「波風を立てたくない人間」
「全体主義に染まっている人間」
 
そういう人たちは、マニピュレーターの進む先の善悪についての判断能力を持ち合わせていない。
 これこそが「アイヒマン的人間」であり、マニピュレーターの忠実な道具になって行く。
 
無批判的服従は、日本組織の美徳の象徴。
 服従する人間ほど上から気に入られ、甘い汁を吸うことができる。
 「それはおかしい」「それはできません」と声を上げる人間は、見せしめのために、徹底的に干され、排除される。
 マニピュレーターに心病む人は、「アイヒマン」になりきれない人であり、本来は喜ばしいことなのですが・・・

「アイヒマン」の裁判語録に

【アイヒマンという人間の厄介なところはまさに、実に多くの人が彼に似ていたし、その多くの人が倒錯したサディストでもなく、恐ろしいほどノーマルだったし、今でもノーマルであるということなのだ】とある。

 あなたは、「アイヒマン」ではありませんか?
 あなたは「波風を立てたくない人」ではありませんか?
 その陰で苦しんでいる人がいることを想像したことがありますか?
 学校のイジメも全く同じ構図です。
 見て見ぬフリをする大人ばかりの社会、イジメがなくなるはずがないですよね。
 それどころか、親が子どもに対してイジメ助長するような言動を繰り返している。
でも、その親自身がそのことに気付いていない。それが一番の問題なのです。

私は、常々、

「政治家や大企業の役員やエリート官僚などは、個人的なお付き合いでどんなに良い人であっても、職務上良い人であることは少ない、あの人がそんなことをするはずがない、という見方・考え方は捨てよう!」

というお話をしています。
それと同じことがマニピュレーターにも言える。
 
【気付いていない】【気付かない】【気付こうとしない】・・・【見ざる】【言わざる】【聞かざる】
 それが、日本社会疲弊の最大の原因。

 政治や大企業の汚い世界は、庶民と無関係の世界ではなく、庶民の生き方の集大成が政治や大企業の姿なのです。

 目の前の小さなこと、世間から見たら取るに足らないように見えることでも、常にその背景を意識し、その陰で苦しむ人を作っていないかを想像する癖を付けていって欲しい。

 良いことのためには仕方ない・・・
その発想こそが、マニピュレーターに洗脳されている証拠なのです。

 マニピュレーターは、平気で相手の生活基盤を荒らしたり・壊したり・奪ったりします。
 気の合わない人や嫌いな人をマニピュレーターと勘違いする人もいますが、単に気の合わないだけの人は、相手の生活基盤を崩すようなことしません。
それがマニピュレーターとの決定的な違いです。

 今後は、少しずつ具体例も書いていくようにしますが・・・
 具体例を聞かないと気が付かない・・・ ではなく・・・

自分自身の経験と感性、そして知る努力・・・ さらには、見て見ないフリをしないということを意識しながら・・・ マニピュレーター率いる組織との関わりを減らして行って下さいね。

 気付く人が増えることで、見えない所で苦しむ人を救えるになって行くのです。
 苦しむ人が増える社会を作って、「助けよう!」と言うのではなく、苦しむ人が生れにくい社会を作って行こうよ!

 本当に「安全なもの」を広めたいと思っているトップは、誰よりも細かいことまで知る努力をしている。
結果として、組織内の誰よりも細かい点をチェックできるだけの知識と情報を持っており、かつ、その見極めに妥協がない。
 逆に、「安全そうなもの」をできるだけたくさん売ろうとするトップは、安全の見極めを自らしっかりしようとはせず、組織拡大のための陣頭指揮に奔走する。
 
利用価値があると狙いを定めた人間の持つ情報や商品を褒め称え、自らの傘下にさせようと企む。
 その商品が本当に安全かどうかは二の次で、消費者に「安全そう」だと思わせることができればいいのです。
それがたまたま本当に安全だったら言うことはない・・・ という程度のものなのです。

 それが、マニピュレーター率いる組織の特徴です。
 みなさんが関わることのあるあらゆる組織について、しっかり観察していって下さいね。
 目先・今だけでなく、5年・10年・20年という単位での変化も観察していって下さいね!

 それが、大事なことを次世代に引き継いでいくための本質なのでは! と私は思っています。
 
安全なものが広まるには、そのための土壌が必要なのです。
 その土壌とはどんなものなのか・・・
 こうしたことにも気を留める人が増える社会になってくれることを心底願っています。

2023.06.13