石けんと合成洗剤
【合成洗剤を使っている人が、天然石けんに・・・
【合成洗剤を使っている人が、天然石けんに切り替えると・・・】
何が起こるか??? 「はい、答えてください」
分かりやすいのは「台所用」ですね。 次に分かりやすいのは「シャンプー」ですね。
洗濯用は、洗濯機の種類や洗濯機の洗浄状況などによって、大きく変わりますね!
浴用石けんやボディソープは、比較的切り替えやすいですね!
「台所用」や「シャンプー」は、その特徴と、切り替え時に起こる不具合・問題点を認識していないと、二度と石けんを使いたくない、なんてことになってしまいます。
みなさんにお願いしたいことは2点。
ひとつは、合成界面活性剤入りの洗剤を使っている人は、1日も早く、すべてを石けんに切り替えてください。
もうひとつは、上記の切り替え時の不具合や問題点を、周りの人にしっかり伝えてください。
石けんに切り替える気のない人への説明であっても、こういうことが起こるんだよ! ということは伝えて欲しいのです。
この現象(後述します)をひとりでも多くの人に知ってもらわないと、石けんに切り替える人が増えないんです。
【合成界面活性剤(合成洗剤)は有害】
このことは多くの人が知るところです。
恐ろしいことに、20年前の合成洗剤よりも有害性が格段に増している。
「合成洗剤は使いたくない、石けんに替えたいけれど、試したら使いにくくて・・・ だから合成洗剤を使っている」という人が、想像以上にたくさんいます。
石けんを販売するお店は増えましたが、合成洗剤と石けんの説明をきちんとできるお店はほとんどありません。
数少ない説明できる知識を持っているお店でも、できるだけ手間暇かけずに売り上げを伸ばすことに重きを置き、時間のかかる説明をできるだけ避けて通るように見受けられます。
合成洗剤と石けんの違いは知っていても、石けんの中の【けん化法】と【中和法】については知らない、というお店も多い。
【けん化法】と【中和法】の言葉は知っていても、その特徴は分からない、ほとんどすべての人にあてはまるのでは???
【合成洗剤の浸透性、これが一番の問題だ!】
これまで繰り返しお話してきました。
食器にも、衣類にも、毛髪にも、皮膚にも ・・・ 例外なく、驚くほど速やかに浸透します。
近年の合成洗剤は、浸透性に加えて【残留性】が格段に増しています。
衣類では、一度合成洗剤で洗濯をしたら、その後、どれだけ安全な石けん洗っても、合成洗剤成分が衣類から完全に抜けることはありません。
陶器も同様です。ガラスや金属の食器にでも浸透し、どんなに洗っても完全には抜けません。
でもね、人間の身体はすごい!!!
毛髪も皮膚も ・・・ 新陳代謝 ・・・ 常に新しいものに変わっていきます。
いずれ抜けるのです。
問題は、その間に体内に浸透し、残留していた合成洗剤成分が、身体にどんな危害を加えるか、どんな悪さをするのか ・・・ ということです。
危害の種類は無限大。悪さの種類は千差万別!
いつ・誰に・どんな危害が起こるのか ・・・ それは誰にも分からない。
いつ頃からか ・・・ 合成界面活性剤の特徴を利用して、様々な分野で合成界面活性剤が利用されるようになりました。
いち早く利用されたのが「湿布薬」ですね! 食品では「乳化剤」ですね!
チョコレートやアイスクリームにはほぼ必須と言ってもいいほどに!
スジャータの主成分は乳化剤(合成界面活性剤)なのでは! というお話はしましたよね。
医薬品、食品、農薬、そして洗浄製品、ヘアケア・スキンケア商品 ・・・ ありとあらゆるものに合成界面活性剤が利用されている。
ワクチン(すべての予防接種)には、合成界面活性剤が、例外なく、漏れなく付いてきます。
便利と引き換えに、有害成分が次から次へと、自然界に、人体に ・・・ 蔓延していく。
そして、原因不明と言われる病名が次から次へと命名される。
原因不明と言われるほとんどすべての病気は、合成洗剤が要因の一部になっていることは間違いない。その多くは、合成洗剤が主要因でしょう!!!
自然環境を守るためにも、人の健康を守るためにも ・・・ 1にも2にも、まずは合成洗剤を使わないこと!
では、冒頭の【何が起こるか??? 「はい、答えてください」】 ですね。
「合成洗剤」と「けん化法の純石けん」が混ざると ・・・ 驚くほど、ヌルヌル・ベタベタに!
食器洗いでは、特に陶器、持つことができないほどヌルヌルになることがあります。
毎日使う食器(陶器)で、長いと1か月くらい続くことがあります。
石けんだから ・・・ ではなく、残留していた合成洗剤が浮き出して石けんと混ざるから、このような現象が起こるのです。
合成洗剤成分がある程度抜けてくると、この現象はなくなってきます。
ガラスの食器の場合は、そのヌルヌルを目で見ることができます。
白く膜を張ったようになります。何回洗っても同じようになります。
これも、陶器と同じように、合成洗剤成分がおおむね抜けてくると、白い膜がでなくなり、ヌルヌルも解消されてきます。陶器よりも早く解消されることが多いです。
合成洗剤で洗ったことのない食器を石けんで洗っても、このような現象は出ません。
つまり、この現象の原因は、残留している合成洗剤、ということです。
では、髪の毛にどんな症状をきたすのか?
これまで合成界面活性剤含有のシャンプーなどを使っていた人が、【けん化法の純石けんのシャンプー】で洗髪すると、食器と同じように、ヌルヌル・ベタベタします。そのヌルヌル・ベタベタが乾くと、フケのようにボロボロ落ちてきます。
合成洗剤成分が抜け切るまでは耐えるしかないのですが、その現象を少しでも少なくするためには、石けんで2度洗いをし、すすぎをしっかりすること。髪の毛がキュッキュと手に絡むくらいにしっかりすすぎをする。これを毎日繰り返すことで、比較的早くヌルヌル・ベタベタが解消されるようになります。
小さなお子さんですと、おおむね1週間くらいで解消されることが多いです。
パーマ、染め、コンディショナーなどなど、これまでフル装備だった人は、長いと半年くらいかかることもあります。
合成洗剤成分の残留性の強さを物語っています。
では、衣類の洗濯は???
最も多いのは、洗濯完了後に、衣類にカスのようなものがまとわりついてくること。
これは、もともとの衣類に残留していた合成洗剤成分だけでなく、洗濯槽に残留していた合成洗剤成分が大きく影響します。
洗濯槽内に、ヌルヌル・ベタベタの範疇を超えた合成洗剤成分が残留していることで、藻のような状態のカスが大量に溶け出し、それが衣類に付着してしまうのです。
それを防ぐには、石けんで洗濯をする前に、何度も何度も洗濯槽内の清掃をすることが重要です。
「洗濯槽クリーナー」にもいろいろなものがあります。合成洗剤メーカーが販売している洗濯槽クリーナーは、合成洗剤以上に有害なものが多いので、決して使わないでくださいね。工業用の強力な洗浄剤成分が使われています。
安全な洗濯槽クリーナーは、石けんだけを製造している石けんメーカーのものを使いましょう。
どうしてわざわざ【けん化法の純石けん】としたのか???
これも考えてみてくださいね。
石けんにもいろいろあります。石けんとは言えない「複合石けんは」論外として。
中和法の石けん、添加物の入った石けん ・・・
合成洗剤と混ざっても、比較的ヌルヌル・ベタベタしない石けんもあるのです。
それはどうして??? そこにも、決して安全とは言えない化学成分が介在するからです。
安全とは言えない化学成分や有害な合成洗剤を使って欲しくない。
そうなると、必然的に「けん化法の純石けん」に行き付くのです。
その「けん化法の純石けん」と「合成洗剤」の相性がものすごく悪いんです。
現代社会では、ほとんどすべての人が、合成洗剤を使っています。
その中で、その有害性に気付いた人が石けんに切り替えようと試みます。
何も知らずに切り替えると、思わぬ障壁にぶち当たります。
こんなことになるなら合成洗剤の方がいい、なんてことになってしまうのです。
≪障壁の本当の原因は、浸透・残留した合成洗剤成分≫
それを理解していれば、「そういうことか!」「こんなに残留しているんだ!」「やっぱりおかしい、危険だ!」「何としても石けんに慣れないと・・・」
そして ・・・ 石けん生活が当たり前になると、ほとんどすべての人が、「もっと早く気付けばよかった!」「慣れれば、石けんの方が断然気持ちいい!」「不便だと思っていたけれど、ほとんど不便は感じなくなったな~~~」 という感想に行き付きます。
ひとりでも多くの人に、そこに辿り着いて欲しい。
そのためには、まずは、石けんを使っている人たちが、上記の説明をしっかり理解して・実感して・検証して ・・・ そして、伝承することが大切だと思うのです。
その上で、石けんを使っていない人たちも、合成洗剤を使っていても ・・・ 誰もが、上記の説明を常識として認識する。
そういう状態になって初めて、安全な石けんが、しっかりと世の中に浸透していくようになるのです。
何も知らずに、誰かの聞きかじりで「合成洗剤は有害だ、石けんは安全だ!」という言葉だけが独り歩きしても、決して安全なものが広まることはないのです。
中途半端な聞きかじりだけが広まるから、「生分解性の良い(合成)洗剤であれば安全だ!」なんてことがまかり通るようになってしまうのです。
合成界面活性剤の有害性は、生分解性で判断するモノではありません。
合成界面活性剤の特性である浸透性、これが一番の問題なのです。
合成界面活性剤は、あらゆる物質・成分を、浸透してはいけない所に浸透させるのです。
それが自然環境悪化、原因不明と言われる病気の蔓延の最大の要因であることを決して忘れないように!!!
農薬に合成界面活性剤が添加されるようになって、早数十年。有害性が格段に増しています。
2024.05.01